魔王の僕と女神の使い (ページ45)

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好きページ45

私とリンクはあの世界から出てきて女神の神殿に向かって歩いていた

私は生きててもいいのかわからなかった

散々あんなことをしておきながら生きててもいいのかわからない

リンク「A 話しておきたい事があるんだ」

『んなに？』

リンク「俺 Aが初恋なんだ」

『え？』

な、なぜにいま！？

リンク「だからAには生きてほしい」

『い、生きてていいの…？』

リンク「だって俺達親友だろ？」

『…うん』

リンク「普通初恋の相手を殺せないし魔物なんかに渡したくないっつーのでも俺はAのことを傷つけたごめんな」

『私こそごめん…』

リンクはそっと私の頭を撫でてくれた

あぁ、懐かしいな…この感じ

でもなぜかこれじゃない感がある

リンク「正直言ってギラヒムなんかにはAを渡したくないよ、
でもAはギラヒムの事が好きなんだろ…？」

『うん！』

リンク「はは…w昔っから馬鹿正直だよなぁ…
さっ、ゼルダのところにいって呪いを解いて貰おう！」

『うん！』

リンクは女神の神殿扉を開いてくれた

ゼルダ「リンクッ！！！」

ゼルダはリンクに抱きついた
リンクも優しくゼルダを抱き返して「ただいま」と呟いていた

ゼルダは涙で溢れた目を細めて満点な笑顔で「おかえり」と言い返した

インパやバドも安心していたようで顔がほっとしていた

私はそれを見ているだけでとても罪悪感が高まって申し訳ない気持ちで一杯だった

今まで自分がしてきたこと行ってきた事を振り返りみんなに謝罪したい気持ちで一杯だった

でもそれをすればギラヒムはどう思う？

ギラヒムまで裏切りたくない

私はその場で笑うことも泣くことも怒ることも悲しくなることもできず立ち尽くしていた

そっと胸元にあるダイヤに触れながら

ゼルダは私がいることに気付き私の姿を見て驚いていた

ゼルダ「A…！！その姿はどうしたの…？！」

リンク「それが…」

リンクは私の変わりに全てを話してくれた
私はずっとうつむいたまま誰の目も合わせることが出来なかった