魔王の僕と女神の使い (ページ32)

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.+◇疑問と欲◆+. ページ32

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『私、もうここにいれないの？』

俺の中で疑問と欲が生まれた

まずAはなぜそんなことを思うのか

『だって… 私… 自分の主を傷つけるような体質になっちゃったんだよ？』

確かに最初は触れてみてびっくりした
いきなり俺の体のなかに電気が走るような痛みが伝わってきた
けど俺はなぜか何度か試しに触れていた
久々に会えて触れられると思った暖かく優しさを感じるその肌に何度触れても同じで手から全身に痛みが走った

その時はもうこの暖かい肌に触れられなくなるのではないかと思いショックを受けたくらいだった
でもいつからか今更手放したくないと思った

Aはあんな酷い人生をおくってきたのだから

＿攻めてワタシだけはこの娘を幸せにしてあげないとね＿

Aから空島での出来事を聞いたときにそう思った

だってお前はその時…

涙を流していたじゃないか

涙と言うものは悲しいときにでるのだと人間が言っていた
感情もわからないこんな魔物でも欲は生まれた

Aは俺の近くにいるべき人間だ

Aはあの小僧ごときには渡さない

Aは俺だけのモノだ

ギラヒム「A 俺のそばにいろ」

『で、でも！』

ギラヒム「ワタシは触れられて痛みが走ってもすぐ弱まるような魔物ではない」

『でも傷をつけちゃう……』

ギラヒム「A これは命令だ」

今更Aを手放しはしないよリンク君とやら

ギラヒム「俺のそばにいろ」