魔王の僕と女神の使い (ページ23)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:70,351 hit

戻れないページ23

音のした扉の前には私の中でもう一人の大切な親友が立っていた

リンク「A？……なんでここに……？」

『リン…ク…』

リンクがここにきた…と言うことはリンクはゼルダを追っている伝説の勇者…って事…？

リンクは「はっ！」とギラヒムの方に目をやって私を見直した。

リンク「A！なんでここに居るのかはよくわかんないけど今助けるよ！待ってろ！一緒にスカイロフトに戻ろう！」

戻…る？

『リンク…。ごめん。私戻れないよ』

リンク「クーコの事か？それならもう大丈夫だよ？」

『違…わないけど違うの！』

リンク「なに言ってんだ…？」

『もう戻れないの』

リンク「…そいつに何か弱味を握られてるんだな！？待ってろ！俺が助け…」

『帰りたくないの！』

心がものすごく苦しい。ゼルダに飽きれられてリンクにも飽きれられちゃうかな…。でもね、もういいんだ。あの日のことを思い出すと苦しいの。あいつらと二度と会いたくない

『もういいの…。私はきっとこっちにいた方がいいんだよ…。今までありがと。リンク。』

駄目だ。また泣きそう。

ギラヒム「…ってことで帰ってくれないかね？
ワタシの竜巻に弾かれながら無事な上こんなところまで来るとはね･･･
それだけは褒めてあげるよ」

リンク「お前が竜巻を…！！」

ギラヒム「しかしまぁどうでもいいんだよ君なんぞは」

ギラヒムはそう言い終えると私の肩をつかんで自分の体に私を寄せ付けた

あぁ…冷たいっすよ… 魔族長…

でも私はスカイロフトよりこの冷たい腕の中のほうが何十倍も居やすかった