【ムジュラの仮面】memoria ページ10
俺が毎回目覚める場所へ着いた。
そこは美しい湖の隅っこだ。
そして、傍には美しい青年が立っていた。
「……チコか？」
エラがそう言うと、青年は振り返り、俺たちの顔を見て「はい」と、返事をした。
青年は俺の目の前に立ち、喋り始めた。
「ロゼン、まず君には謝らなければいけないことがある。今ロディス神に変わってお詫び申し上げる。直ぐに助けられなくて、申し訳ありません。」
俺は「もうそんな事いいから、顔を上げてどうすればいいか話してくれ」とチコに言った。
チコはすぐに本題へ入ってくれた。
チコの話によると、どうやら本当にこの世界はゲームの中の世界で、俺達は亞霧紅という女の創作物らしい。
どうやらゲームにERRORがおき、プレイヤーが向こうから操作しても同じ結末になってしまうらしい。
だから、それを俺たちにどうにかして欲しいと言われた。
「そんなこと言われたって…創作物の私たちに何が出来るの？」
チコは笑いながらこう答えてくれた。
「ただリンクと共に、このゲームを終わらせてくれればいい。それだけですよ。」
チコはそう言って俺やエラに武器を与えてくれた。
「君たちがリンクを導くんだ。その姿をちゃんと僕に見せてくれ。」
チコはそう言いながら『memoria』と書かれた1冊の本と、羽根ペンを取り出した。
「君たちの力で、ハッピーエンドを作って欲しい。そうすれば君たちの子孫や兄弟、親や先祖様が報われる。僕達が居たこの世界を、このお話を上書き保存して、ちゃんと居た事を示すんだ。リンクやゼルダだって、僕達とそう変わらない創作物。だから難しいことを気にするのは良くないよ。
僕達は僕達だ。性格があり体があり、心がある。それらは全て亞霧紅がくれたものだ。無かったことなんかにはしてはいけない。僕達はこの世界で幸せにならなくちゃいけないんだ。」
チコはそう言いながらその本に、自分が放った言葉を書いていた。
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カノン♭(プロフ) - おくらばせながら参上！！！デクババ全種類に吹き出したwww (2016年3月25日 11時) (
レス) id: 4ed5aa124b (このIDを非表示/違反報告)
亞霧紅(プロフ) - クラヒさん» な、なんとまたクラヒさんっ！！ありがとうございますがんばります！ (2016年3月10日 14時) (レス) id: 9f844d3e55 (このIDを非表示/違反報告)
クラヒ - わーい短編だー！これからも頑張ってくださーい！ (2016年3月10日 6時) (レス) id: c313b37d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亞霧紅 | 作成日時：2016年3月10日 1時
