【ムジュラの仮面】創作物 ページ9
「どうしたんだよ！エラ！なんとか言ってくれよ！」
俺がそう言いながら手を振りはらうと、エラはなんとも言えない顔でこちらを向いて、喋りだした。
「ねぇロゼン、アリスが言い放った言葉、覚えてる？」
「言い放った言葉……？」
「『この世界は作り物なんだ。そして私たちもおとぎ話の登場人物なんだ』っていう言葉」
「あ、あぁ……それがどうした？」
「あの言葉、ずっとつっかかってたんだけど、さっきふと思い浮かんだんだよ。私達の創作主って言われてた亞霧紅っていう審神者、ほら、紅逢と紅音たちと一緒にいた女の人！覚えてる？」
「あむ……く？」
俺は必死に思い出そうとしたがなぜか、思い出せなかった。あむくと言われ思い出そうとした女性の顔全体にモヤがかかっている。
あれ、俺って紅逢と紅音達とその、女の人と一緒に話をしてた……っけ？
俺が必死に思い出そうとしてる時にエラが俺の肩を掴み、話の続きをしてくれた。
「私、亞霧紅と二人だけで話をしたんだ。私達を創ったきっかけの話だ！
彼女は、本当にあるゲームやアニメなどに、自己満足の為だけに自分で作ったキャラクターを妄想で付け足していたんだ。その1人がお前なんだよ、ロゼン」
「俺が……創作物？」
頭が破裂しそうだった。
創作物？何をそんなに変な事言ってるんだと、思ったが亞霧紅という名前に聞き覚えがあったから否定しきれなかった。
「きっとこの世界も、実際にあるゲームかアニメの世界の中なんだ。お前に分かりやすくいえば壁画とかに書いてある絵の中にいるんだ。私達は！」
なるほど
つまりは俺たちはただ付け足されただけの存在。
だから
「……何もするなってことか？」
「なかったことにしなきゃいけないんじゃないかな……」
「なかった、事？」
エラは言いづらそうに口を開いた。
「過去に戻って、全ての元凶である亞霧紅に、この物語をなかった事に……。」
「そうしたら俺らはどうなるんだ。」
「……分からない。私には、そこまでは分からない。」
エラは顔を下に向かせ、最悪私達の意識は永遠に無くなってしまうかも、と言ってからチコを探そうと、また口を開いた。
そうだ、まずはチコを探さなくては先に進まない。
この世界がゲームの中の世界なら何度もリセットしてやり直せるんだろうけど
先に進まなきゃ何も意味が無い。
とにかく、希望が見える事をしよう。
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カノン♭(プロフ) - おくらばせながら参上！！！デクババ全種類に吹き出したwww (2016年3月25日 11時) (
レス) id: 4ed5aa124b (このIDを非表示/違反報告)
亞霧紅(プロフ) - クラヒさん» な、なんとまたクラヒさんっ！！ありがとうございますがんばります！ (2016年3月10日 14時) (レス) id: 9f844d3e55 (このIDを非表示/違反報告)
クラヒ - わーい短編だー！これからも頑張ってくださーい！ (2016年3月10日 6時) (レス) id: c313b37d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亞霧紅 | 作成日時：2016年3月10日 1時
