【ムジュラの仮面】時空 ページ6
『-3日目-』
それは突然起こった。俺は危険を察知して早朝に目を覚ました。森の鳥達は一方方向に飛びだし、動物達は鳴きながら一斉に走り始めた。
俺は何事かと思い体を起こし、森の中でも背が高い木に上り、辺りを見渡した。
地鳴りがとにかく酷く、1分ごとにゴゴゴゴゴと鳴りながら地面が揺れる。辺りを見渡してもただ薄暗いだけで何もわからなかったが、空を見上げた瞬間にその原因がわかった。
月が落ちている。
「……またかよ」
月が落ちることは経験済みだ。でも以前は加担者側であり被害者では無かった。
なかなかに恐ろしいものだった。
腕に落ち着かない地面。鳴き止まない犬。逃げ出す門番。騒ぎ暴れる大人。泣き叫ぶ子供。
オレは夢を見ているのだろうか。いいや、これは現実だ。
俺の他にもう1人、空を見上げながら立ち尽くす人物がいた。リンクだ。
そしてそいつは俺に話しかけてきた。
リンク「ねぇロゼン。ボクはこの世界に来てすぐにあるスタルキッドに襲われたんだ。スタルキッドは子供のボクには優しい筈なのに、僕に呪いをかけるほど酷いやつだったんだ。それと同時にかなりの魔力を持っている。」
ロゼン「お、おう」
突然話しかけられて戸惑うのも当然だ。彼は時の勇者の記憶を持っているのだから。俺はリンクの話を聞き続けることにした。
リンク「もしもそんな、そんなスタルキッドがあの月を動かしてるとしたら、それをロゼンは信じる？」
とても簡単な質問だった。何故ならば彼は幼い頃のコキリ族としての記憶を思い出し泣いており、俺から見て月の目の前にはまさにそのスタルキッドが居たのだから。
俺は彼に望遠鏡を覗けと言い、その場をあとにした。
リンク、すまないけど今は君の心配よりチコのほうが心配なんだ。俺は森に目掛けてロフトバードの姿で一目散に飛んで行った。
「チコ！！チコォ！！！」
俺は人型に戻り森の中を駆け巡った。どの木々も地鳴りや、空からの落下物の影響があり、倒れていたり燃えていたりと、とてもじゃないけど落ち着いて探せる訳がなかった。
「………………」
見つけた時には既にチコは隕石に潰されていた。
そのまま立ちつくしたまま夜になり、月はスピードを上げて落ちてきて、もうこの世界は終わるのだと思った瞬間、視界に謎の数列が並び
また、1日目の赤い空が見えた。
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カノン♭(プロフ) - おくらばせながら参上！！！デクババ全種類に吹き出したwww (2016年3月25日 11時) (
レス) id: 4ed5aa124b (このIDを非表示/違反報告)
亞霧紅(プロフ) - クラヒさん» な、なんとまたクラヒさんっ！！ありがとうございますがんばります！ (2016年3月10日 14時) (レス) id: 9f844d3e55 (このIDを非表示/違反報告)
クラヒ - わーい短編だー！これからも頑張ってくださーい！ (2016年3月10日 6時) (レス) id: c313b37d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亞霧紅 | 作成日時：2016年3月10日 1時
