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ちょっとでもいいから寝ときなね、と言い残し、冷えピタを張り直したり袋を縛ったりする。
何十にも袋を重ねたから、とりあえず問題ないだろう。念のため新しい袋もセットしておこう。
「しんたろー…？」
「ん？」
「ほんとにごめん、ありがとう」
「大丈夫だよ。ちょっとは、ましになった、？」
「うん。」
「よかった。なんかあったら言ってね。辛いの我慢しなくていいから。」
「うん。」
熱も一応…と測ってみると38.9℃。
下がったといえば下がったか…下がったと思いたい。いいや、流石に誤差の範囲だろう。解熱剤は「胃に優しい！」なんて書いてあったから効果も弱いのかな。まぁ、今のきょもにはその方がよかったか…などとぐるぐる考える。
ガサガサと作業していると、、
んー？
ジェシーが目を覚ましてしまった。
「しんたろー？何してんの〜？」
寝起きなのにヘラヘラと笑っている。
布団から覗かせた寝癖がおかしすぎて、ツッコミどころ満載だ。
こっちだって笑ってやろうか。
だが、体温計を持っていることに気づいたのか、「大丈夫？」と真剣な顔で聞いてきた。
「きょもが。」
「夜中にしんどくなっちゃったみたいで。高熱で吐き気が酷くて。いまは、ちょっとだけ落ち着いたんだけど…」
「えっ。大我が…そうだったんだ。」
「俺なんも気づかなくて、ごめん。何かできることあったら、するよ！しんたろーも大丈夫？寝れなかったんじゃない？」
「ジェシーありがと。もうだいたい片付けも終わったから大丈夫だよ。」
…片付け、という言葉に一瞬引っかかったようだが、察してくれたようだ。
「そう…熱は何度だったの？」
「38.9。さっきは9度超えてた。」
目を見開く。久しぶりにそんな数字聞いたという表情。
「大我がんばってたもんね」
「うん。」
先日、無事に主演舞台の大千秋楽を終えた京本大我。
この旅行は、彼のお疲れさま会もかねて決行されたのだけど、かえって無理をさせてしまったな…と思う。
たぶん、ジェシーも同じことを思っている。
精鋭揃いのアウェーな環境で、弱音も吐かず努力を積み重ね、舞台でかがやいていたきょもを思い出す。
もしかしたら、身体はとっくに限界を迎えていて、気力だけで自分を保っていたのかもしれない。
それが、ついに、あふれてしまった。
明日はとことん、支えてあげよう。ちょっとでも辛さが紛れるように。
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m - お返事ありがとうございます！とってもたのしみにしてます☺️☺️ (3月18日 2時) (
レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - mさん» mさま コメントありがとうございます。 私も、きょもじゅり好きなので書く予定です☺️ ただ、かなり先になるかもしれません。お待ちいただけるとうれしいです！ (3月17日 21時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
m - だいすきで何度も読ませてもらってます！きょもじゅりのお話も読んでみたいです！もしいつか可能でしたら書いていただけるとうれしいですTT (3月17日 1時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - さなさん» さなさま 本当ですか…！？嬉しいです！ありがとうございます。 (3月4日 0時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
さな - シチュエーションも細かくてだいすきです！ (3月2日 20時) (レス) @page37 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるゆる | 作成日時：2024年1月20日 14時
