6 ページ48
北斗side
樹と一緒に戻ってきた京本はいつも通り。でも、やっぱり目元は赤くなっていて、泣いたことは明らかだ。
「京本！…ごめん」
俺はいてもたってもいられず、謝った。
「え？なんで？？」
「え！！いやっあの、」
頭が真っ白になってフリーズする。
やばい、こうなることくらい予想できたはずなのに。
その後のことをなにも考えていなかった。
「北斗？」
京本が不思議そうに見つめてくる。
どうしよう。
「こいつがさぁ〜俺が傷つけちゃったとか言って」
ジェシーが俺の肩に腕を回して話し出す。
それを聞いた京本はびっくりしたように目を見開き、それから違うと首を振った。
ただ、必死に否定する京本は、もう俺に気を遣って誤魔化しているようにしか見えない。
「本当に、全然関係ない！ねぇじゅり！」
「うん」
樹がぶっきらぼうに返事をする。
本当に、俺は関係ないのだろうか。
「…なら、よかった。」
よかったってなんだよ、自分のせいじゃなければ泣いててもいいのかよ。なんて即座に頭の中で自分にツッコミが入る。
「なんかごめんね、北斗」
「いや全然…」
なぜか京本に謝られ、2人の間に再び沈黙が流れる。
やっぱりちょっと、気まずい。
「ほら仲直りしろって〜！」
「「喧嘩してないわ！」」
ジェシーの言葉に京本と俺のツッコミがぴったり重なってしまった。
どうしてくれるんだ。
ますます気まずいじゃないか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m - お返事ありがとうございます！とってもたのしみにしてます☺️☺️ (3月18日 2時) (
レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - mさん» mさま コメントありがとうございます。 私も、きょもじゅり好きなので書く予定です☺️ ただ、かなり先になるかもしれません。お待ちいただけるとうれしいです！ (3月17日 21時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
m - だいすきで何度も読ませてもらってます！きょもじゅりのお話も読んでみたいです！もしいつか可能でしたら書いていただけるとうれしいですTT (3月17日 1時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - さなさん» さなさま 本当ですか…！？嬉しいです！ありがとうございます。 (3月4日 0時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
さな - シチュエーションも細かくてだいすきです！ (3月2日 20時) (レス) @page37 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆるゆる | 作成日時：2024年1月20日 14時
