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樹side
まさか、ライブでもなんでもない日にきょもが泣くなんて。こんなこと夢にも思わなかった。
しかもその理由が北斗だなんて、誰が信じるだろうか。
はぁっ、…はぁ、ぐずっ
涙はなかなか止まらず、引っ込みかけては溢れて、の繰り返し。
何かに耐えるように、声を押し殺して泣いている。
もっと思いきり泣けばいいのに。
「おれ、北斗と話せないし、みんなみたいに、励ましたり…何もできなくて」
優しいなぁ、きょもは。
「…北斗もさ、ああやって俺らに言うことで、楽になってる部分もあると思うよ。
自虐することで、自分なりに保ってるのかもしれないし。」
…まぁ、結果きょもが辛くなっちゃったわけだけど。
「俺は慣れてるけど、いきなり聞いたら、ショックだよね」
「…北斗のせいじゃない。俺が勝手にいろいろ、思い出しちゃって」
「そっ…か、」
きょもも、外部舞台に立ったとき、かなり批判を受けた…と、後から知った。
ただ、彼の場合稽古がきつすぎて、世間の声どころじゃなかったようだけど。
自分自身と、重なるところがあったのかもしれないな。
きょもは最近ずっと忙しくしていた。
疲れが溜まっていたところに、過去のことも相まって、今日ので一気にメンタルにきちゃったのかも。
「しんどいね…真面目だからね。」
「うん…北斗、無理しすぎ」
「きょものこと言ったんだよ？」
「おれは、そんなことない」
きょもは身体は弱いけど、メンタルは誰よりも強いイメージがある。
本物の"鋼メンタル"はジェシーではなく京本である、というのは俺らの共通認識だ。
自分自身からは絶対に逃げないし、時間がかかっても着実にやり遂げる人。
それでも、心の中に、やわらかくて脆い部分は確かにあって、誰かの感情に飲みこまれて傷つくこともある。
彼は辛いのをぐっと堪える人だから、周りに気づかれないことも多いだろう。
「ごめん…もう大丈夫。」
漸く呼吸が落ち着いてきた様子のきょもが顔をあげる。
自販機で水を買ってきて渡すと、泣いた分を補うかのようにたくさん飲んでくれた。
「戻れそう？」
「…うん」
きょもの手をとって立ち上がらせ、2人でゆっくりと歩きだす。
「ねぇ樹」
楽屋のドアに手をかけたところで呼び止められた。
「どした？」
「このこと北斗に言わないで。」
「…言わないよ」
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m - お返事ありがとうございます！とってもたのしみにしてます☺️☺️ (3月18日 2時) (
レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - mさん» mさま コメントありがとうございます。 私も、きょもじゅり好きなので書く予定です☺️ ただ、かなり先になるかもしれません。お待ちいただけるとうれしいです！ (3月17日 21時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
m - だいすきで何度も読ませてもらってます！きょもじゅりのお話も読んでみたいです！もしいつか可能でしたら書いていただけるとうれしいですTT (3月17日 1時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - さなさん» さなさま 本当ですか…！？嬉しいです！ありがとうございます。 (3月4日 0時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
さな - シチュエーションも細かくてだいすきです！ (3月2日 20時) (レス) @page37 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるゆる | 作成日時：2024年1月20日 14時
