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二人きりになった部屋に、乱れた呼吸音だけが流れる。
っけほけほっけほっけほっこほっ
「こーちっごめん、ごめん…！」
涙でいっぱいの大我と目が合う。
「大丈夫だからしゃべんな。」
胸の奥からピーピーと高い音が鳴っている。気道が、かなり狭窄しているようだ。
一刻も早く楽にしてやりたいのに、その華奢な背中をさすってあげることしかできない。
折れちゃいそうだよ、、、
手を握ってあげると、すごく冷たくなっていて焦る。血通ってないじゃん、、
「ちょっとごめんな」
自分の着ていた上着をかけてあげて、再び手を握った。
「京本さん！」
マネージャーが勢いよく部屋に戻ってくると同時に、樹もタオルや大我の私服を抱えて持ってきた。
荷物の中から吸入器を探し出そうとすると、意外にもわかりやすい場所にそれは入っていた。マネージャーにお礼を言いながら、急いで取り出す。
「大我、自分でできる？」
大我はコロンとした白い吸入器を奪い取るようにつかむと、震える手で口に当て、浅い呼吸を数回繰り返した後、一呼吸で吸い込んだ。
けほっけほっこほっ
「すえたかー？がんばったな」
とりあえず吸入はうまくいったようで、樹の顔も少しだけ緩む。
しかし、依然として苦しそうなことに変わりはない。
はあっっはあっごほっ
タオルを押し当てて咳を抑えている大我。
「これ、水入れてくるわ。」
普段はあまり使われていない部屋なのだろうか。加湿器の水が空っぽになっていた。
「樹ありがとう。めっちゃ助かる。」
「はーい、あ、他のスタッフさんには軽く説明しといたから。ドッキリも映像としては問題ないって。」
「…どっきり？」
大我が口を開いた。
え？大我もしかしてドッキリってわかってなかったの？
「そうだよ？え？どっきりどっきり！だからほんとに、落ち込まないで。」
「けほ、わか、ないよ、そんなん、、、っこほっけほげほ」
ドッキリだとわかって少しほっとしたのか、再びひどく咳き込みはじめてしまった大我の背中をさする。
「大丈夫だからな、もうちょっとでよくなるからな。」
こんなにつらそうなのに、大丈夫、なんてどれほど無責任な言葉だろう。しかし、自分にその言葉を言い聞かせるためにも、今の俺にはそう口にすることしかできなかった。
薬が効くまでにどれくらいかかるのだろうか。
お願いだから、大我を助けて。
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m - お返事ありがとうございます！とってもたのしみにしてます☺️☺️ (3月18日 2時) (
レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - mさん» mさま コメントありがとうございます。 私も、きょもじゅり好きなので書く予定です☺️ ただ、かなり先になるかもしれません。お待ちいただけるとうれしいです！ (3月17日 21時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
m - だいすきで何度も読ませてもらってます！きょもじゅりのお話も読んでみたいです！もしいつか可能でしたら書いていただけるとうれしいですTT (3月17日 1時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆる(プロフ) - さなさん» さなさま 本当ですか…！？嬉しいです！ありがとうございます。 (3月4日 0時) (レス) id: de16dd2c44 (このIDを非表示/違反報告)
さな - シチュエーションも細かくてだいすきです！ (3月2日 20時) (レス) @page37 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるゆる | 作成日時：2024年1月20日 14時
