イナズマイレブン☆バスケと男装と何角関係？ぱーと４ (ページ7)

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番外編【いつからだっけ？】by吹雪ページ7

いつからだっけ？

いつから、Aちゃんを好きになったんだっけ？

えーっと……

そうだ！きっとあの時だ！

一年前の、秋の帰り道―――――――――

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その日は、秋風が冷たくて、手を擦りあわせていたんだ。

A「や、やめてくださいっ……！」

可愛らしい声が、道の先で聞こえる。

僕は無意識のうち、早足で向かっていたんだ。

「君、超可愛いじゃん？俺らと遊びに行こうぜ？」

「寒いの？俺が暖めてあげるよ～」

A「い、嫌っ……」

道の真ん中で、ナンパされている女子生徒がいた。

相手は高校生ぐらいの長身2人……僕の力で、彼女を助けられるだろうか？

う～んと悩んでいると、その子はハッと思い出したような顔をした。

……どうしたんだろう？

それは2人も同じだったようで、首をかしげる。

けれども……

「どうしたの～？ね、君可愛いからどこでも連れて行っちゃうよ～！」

A「そ、そうでしょう！私って可愛いでしょう！？」

え？

何を言い出すと思ったら、開き直った……！？

A「な、なんて言ったって、私は学校一のマドンナだもの！可愛いのは当然ですっ！」

2人は、ポカーンと空いた口が塞がらないようだった。

A「マドンナの私にナンパするなんて、百万年早いですよ！もっとイケメンになって、出直してきなさい！」

びしっと言い放つと、さっさとその場を立ち去っていった。

僕は、彼女がとても気になってしまい、放心ナンパコンビを通り過ぎて、後を追った。

彼女の近くまで行くと、なぜかうずくまっていた。

A「うぅ……怖かったよ……」

と、ブツブツ独り言を呟いていた。

吹雪「あの……」

僕が声をかけると、ビクッと肩を震わせ、こちらに振りむいた。

A「い、今の……見た？」

こくんと頷くと、トマトのように真っ赤になって、顔を隠した。

吹雪「今のって……「ドラマのマネなの……」……え？」

A「ナンパされてる女の子が、急に強気になってあんなセリフを言うの……恥ずかしい……」

吹雪「でも、すごくカッコよかったよ。僕も感心しちゃうくらい」

A「え……」

吹雪「あ。僕、隣のクラスの吹雪士郎」

A「片倉……A」