イナズマイレブン☆バスケと男装と何角関係？ぱーと４ (ページ6)

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番外編．【いつからだっけ？】by基山ページ6

いつからだっけ？

いつから、Aちゃんを好きになったんだっけ？

うーん……

あ！そうだ！あの時だ！

一年前の、夏の女子バスケ部の試合――――――――

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その日は、たまたまサッカー部が休みで、放課後の学校をウロウロしていたんだ。

そして、体育館前まで差し掛かった時。

「――――かたりんっ！パス！」

A「はいっ！ナイスパスです！部長！」

女子バスケ部が、他校のバスケ部と試合をしていたんだ。

8対6の、雷門の優勢。

基山「どうせ暇だし、ちょっと見に行こう」

最初は、ただの好奇心で見ていたんだ。

けれど……

「愛子！こっち！」

「うん！」

「……はっ！」

((ガコンッ

12対14。負けている……！

ハーフタイム。両チーム集まって、作戦を練っていた。

ふと、雷門チームに目をやる。

かたりん……と、呼ばれていた彼女。隣のクラスの片倉Aさん……だったかな？

……そういえば、彼女は何度もボールをまわされていた。

エースなのかな？シュートも、他の子よりも上手だった気がする。

ハーフタイム終了、試合が始まる。

俺は自然と、彼女を目で追っていた。

淡い青の髪、リボンで結ばれた長いツインテール……

綺麗な顔は真剣で、汗がキラキラと光っている。

基山「あっ……！」

相手のチームにボールを奪われてしまった。

しかし、片倉さんはすぐに奪う。

味方にパスをしようとするが、全員マークをつけられている。

ここからの距離じゃ、ゴールには届かないだろう。

……しかし、彼女は跳んだ。

敵と味方の頭上を跳んだのだ。

そして綺麗に着地すると、ゴールに向かってシュートをした。

その綺麗なフォーム……！

俺は、彼女に釘付けになった。

ここからだ……

俺がAちゃんに恋をしたのは。

結果、雷門の勝利。

相手のチームが帰り、観客も帰る。そしてチームメイトも帰っていく。

しかし、片倉さんだけは残っていた。

俺は彼女に歩み寄り……

基山「俺、隣のクラスの基山ヒロト。さっきの試合、すごかったね」

A「ありがとう。えと……基山くんだっけ？片倉Aです」

基山「―――――ねぇ、Aちゃんって呼んでもいい？」