10話 ページ11
「頑張れ頑張れー、応援してるよ」
ムードメーカーの黒鬼が茶化すように発言した。
「では、次の段階に進みましょうか。準備は」
「計画道理です」
映し出された画面にはうつ伏せになっている人形の姿が。
桃鬼が何かを隠すように手を強く握った。
「もうすぐだよ」
励ますように灰鬼が肩に手を置くと静かに頷いた。
「武蔵刑事、もう時間は少なくなってきましたよ…」
_土佐大輔殺害まで残り46分
次の配信は緑鬼と青鬼に任せて、私は近くの部屋に桃鬼と二人でいた。
「大丈夫ですか?あの画像、あなたには見せるべきではありませんでしたね。申し訳ありません」
面を外した常陸亜里沙は顔色が悪いまま俯いている。
「いいの。玉藻さんが悪いわけじゃない」
「…しばらくここで休んでてください。青鬼には私が言っておきます」
「ごめんなさい。でも大丈夫。辛いのは私だけじゃないから」
きっと今、周防さんは戦っている。自分自身と。
それぞれが戦う時が来る。大切な人がいなくなることに向き合わなければいけない時が来る。
青鬼たちの配信が終わったようだ。扉の中から出てきたのは面を外した周防さんとそして青鬼。
「俺の素性がバレた。次の計画に進める」
「ありがとうございました。土佐大輔を○すことを止めてくれて」
目を見開いて私を見る周防さん
本当はとても○したかったであろうに。
「あいつのことを許したわけじゃない。計画に乗ったまでだ」
「そうですか…それでも言わせてください。ありがとうございます」
彼の行動のおかげで次に進める。
あの廃墟を見つけたとき、武蔵刑事はどう動くのだろか。
それに…“彼”のことも気になる。
うまく溶け込めているといいのだけれど。
次の配信まで後5分。青鬼と合流するため、本部へと向かった。
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akane002364(プロフ) - 維さん» 閲覧ありがとうございます!玉藻前(たまものまえ)と読みます🦊 (2023年3月22日 14時) (レス) id: 685f4e4264 (このIDを非表示/違反報告)
維 - おはようございます(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 1つお聞きしたいことがあるのですが。。。 登場人物の主人公ちゃんの名字の読み方 玉藻前/○○←名前 これ何と読むのでしょうか? (2023年3月22日 9時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akane x他1人 | 作成日時:2023年3月19日 0時