５歩目の成長 ページ8
京｢じゃあ、おやすみ。母さん｣
『うん。おやすみ』
夜１０時半
うちの京治は優秀で、練習がある日は昼休みなどで課題を終わらせてくるため、帰ってきたらもうお風呂入ってご飯食べて即睡眠と、遅い時間まで起きていることはない
寝る時間と起きる時間は、今まではずした事がない
やはり、規則正しい生活を徹底させて良かった
さて、私も寝よう……と、広い寝室の大きいダブルベッドに入り込むと、携帯が鳴った
『電話だ。この時間はおそらく………』
私は、携帯をベッドから出て喧嘩の画面を確認する
うん。やっぱり
その相手がわかると、自然と顔が綻びる
私は、弾む心で通話ボタンを押す
『もしもし良太さん。お仕事お疲れ様です』
良《うん。ありがとう。麗子さんも、お疲れ様です。最近は変わったことはありませんか？》
『いいえ。今日も私達の京治はかっこよくていい子です。最近は学校も楽しそうで、私まで嬉しくなってしまって』
良《そうですか。京治も麗子さんも、元気そうで何よりです。何せ僕は休みがとれても簡単に帰れませんから…》
電話の主は、我が夫、赤葦良太さんです
外務省に勤めていて、今はイギリス大使として、イギリスに暮らしています
京治が中学校に入った年から勤務してるから……五年間くらい私達は顔を会わせていません
大使というのはとても忙しいらしく、休みはあるけど、日本に帰れるほど長い休みはとれないらしい
だから、一日一回はこの時間に電話をくれている
これこれ五年間、休みなく毎日、同じ時間に
この完璧な時間配分は、流石京治の父親だと感心する
良《…京治はもう寝てしまいましたか？》
『えぇ。さっきのおやすみの挨拶をしたばかりですから、まだ眠ってはいないでしょうけど』
良《そうですよね……昔から時間を律儀に守る子ですから》
『……京治に代わりますか？』
良《…いえ、大丈夫です。あの子には、麗子さんがいてくれますから、僕が今さら電話しても、嫌がりますよ》
『そんなことありませんよ。毎年、良太さんから贈られてくる誕生日プレゼント、楽しみにしてますし、私と貴方との会話だって、何話したかしつこく聞いてくるくらいなんですから』
良《……そうなんですか？初耳ですけど……》
『京治はちゃんと、お父さんのことが大好きですよ』
良《……わかりました。では、少しだけ京治と話して良いですか？》
『もちろん。すぐに変わりますね』
良太さんはなんというか、昔からネガティブなところがある
でも、そんなところが可愛いところでもあるのです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狂狐(プロフ) - 続きが！とても！楽しみ！です！((( (2019年9月13日 20時) (
レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっっても面白いので続きが早く読みたいです(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘこれからも更新頑張ってください( ﾟДﾟ)ゞ (2019年9月3日 14時) (レス) id: ebe81390c4 (このIDを非表示/違反報告)
仁魅(プロフ) - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月31日 23時) (レス) id: 6f505096da (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 赤葦くん大好きなのですごく嬉しいです！続き楽しみにしてます！ (2019年8月31日 17時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
