【妖はじ!】私のこの腐った思考をどうにかして下さい。4

52．コツコツ ページ12

晴明「そういえば佐野君って妖術全然使わないよね」

佐野「…」

晴明先生と佐野君は実践授業のため 商店街に入る階段を降りている。
いけないことだけど、私はその後をついて行く。

佐「苦手なんだよ。妖術をコントロールするの…」

苦手…

佐「前に神酒の授業で言ってたろ…俺や座敷みたいなタイプは自分の意志(ｺｺﾛ)一つで妖術が出るって」

あ、私だったら無理だなって思ったやつ…

佐「その意志のコントロールが上手く出来ないんだよ、昔から」

"昔から"っていう言葉に引っ掛かる。
それは佐野君が転校してくる前のこと…？

晴「大丈夫だよ佐野君!!いざという時は僕が退魔の力で佐野君の妖術を祓えばいいんだよ!!!任せたまえ!!!」

は､晴明先生…!!カッコイイ…!!

晴「ホラ!!すぐやる気が出るように着せ替え人形のセーラー服持ってきたし!!ホレ!!」

そんなの持ってきたの!?実践授業に!?

晴「あっしまったスカート忘れた!!」

忘れたんかい!!

佐「そういうのは上手く退魔の力を出せるようになってから言え」ゲシッ

晴「キャイン!!」

キャイン!?なにそのワンちゃんみたいな声は!!可愛いよ!!

晴「ついキャインと言ってしまったではないか!!!」

佐「ホラ とっとと終わらせよーぜ」

晴明先生の背中蹴るのはどうかと思うけど、仲良さそうだしいっか!!
佐野君の表情も和らいだきがするし……ん？

晴「待ってよ佐野君〜」

佐「声がでかい!!」ゲシッ

晴「キャインッ」

二人のイチャラb((に目を向けながら、私は考え込んだ。

さっき何となく流したけど…"たいま"…？
って、あの"たいま"？
"祓う"とか言ってたし…



じゃあ…晴明先生には、"退魔の力"があるの…？

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