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放課後、焦凍くんが指定したあの時の公園に座り、おもむろに本を読んでいた。
勿論読んでいるふりであって、頭の中では個性:監視カメラによって焦凍くんが真面目に授業を受けている様子が浮かんでいる。
その映像を朧気に見ながら彼がなぜ呼び出したのかを考える。
彼の接近は何らおかしくない。あの公園の少女がまさか同じ学校だったとなんともドラマティックな演出があったので、少なからずは何らかの反応があってもいいと思っていた。
むしろ少し早い接近…切島くんとの距離に焦ったのかな？そうだったらパーフェクトなんだけど。
…ただ、いつも彼は大胆で直球だ。真顔で爆弾落とすタイプ。心臓に悪いからやめて欲しい。
「……あ、焦凍くん授業終わった」
＿＿＿ここまで来るのに後30分位かかるか、となるとどうしよう。まだ作戦を練って…いやそれもいいけど。
七彩だったらどうする。七彩だったらきっと。頭の中の七彩が紺色のセーラー服をはためかせて笑っている。そして焦凍くんといつも、
「…うん、コンビニ行こう」
作戦、開始。
コンビニから公園に戻ると、焦凍くんは公園のベンチに座っていた。
驚かした方が良いのかな…？と考えたけど焦凍くんに冗談は通じない可能性が高いし、何より彼が好きなのは『優しい落ち着いた人』だ。
好感度が下がりかねる事は極力しない方向がいいだろう。
＿＿焦凍くんはあくまで自分からグイグイ行きたいタイプ。そしてそれは無意識のうちに行われるものだから、私もあまり固くなりすぎずに会話しよう。
「待たせちゃってごめんね、蒸し暑いからアイス買ってきたよ」
コーヒー味のラクトアイスが2つセットで売っているもの。焦凍くんの思い出の品のひとつだ。
小さい頃、よく稽古で泣いてた焦凍くんを七彩がこうして癒してくれたよね。
＿＿＿でも、それだけじゃだめ。七彩よりも私を好きになってもらわないと復讐の意味が無い。
だから、今日で距離を詰めよう。
＊＊＊＊
パ〇コです。コーヒー味が一番美味い。最近暖かくなってきてきたのでよく食べます。
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てんびん(プロフ) - すごいこの話好きです！絵もお上手ですね！面白かったです！これからも頑張ってください( ᐛ )و (3月17日 16時) (
レス) @page24 id: 2e60fcae90 (このIDを非表示/違反報告)
モエ - めちゃくちゃ大好きです！ (2023年1月5日 19時) (レス) @page12 id: ccd05087e8 (このIDを非表示/違反報告)
まお - わぁ、めちゃめちゃ好みの小説でした..！評価しておきました！ (2022年7月2日 16時) (レス) @page11 id: 160b3a4401 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 今まで見たことないタイプの作品です！！ちょっと見ただけでめっちゃハマりました。 (2021年8月10日 21時) (レス) id: c579d00236 (このIDを非表示/違反報告)
とろろん昆布(プロフ) - 私はとても好みなのですが低評価が増えてしまったのにキャラヘイトともとれる表現があるからではないかなぁと思いました。あくまでも一個人の考えですので参考程度に… (2021年4月13日 16時) (レス) id: e26948917f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春風 恋
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2021年2月6日 13時
