白い羽を落とした ページ11
轟Aの一日は、家族全員の頬にキスをすることから始まる。
勿論1番最初はパパに「おはよう」とちゅーするのだが、今日はパパの所に真っ直ぐ行かずに自分の席に座ろうとした。
何故なら！！昨日喧嘩したから！！(ご褒美のチョコ貰えずに拗ねた)
「おい」
ぐっと首根っこを掴まれたかと思えば、そのままパパの膝の上に到着する。座ったまま私を抱き抱えていた。痛いじゃないか(激おこ)
「なぁに？パパ」
「この俺に挨拶もなしに自席につこうとは、どういう事だ」
＿＿＿言うと思った。しかし、言ってしまえば後はもうこちらのものだ。
「ごめんねパパ、パパは新聞とお勉強してたみたいだから、私なんかが話しかけちゃいけないと思って…」
＿＿＿わざと控えめに言ったぞ。さぁ、どう出るエンデヴァー。
「………くだらん事を考えるな、挨拶が先だ。次からは何よりも優先して膝の上に座れ」
少し斜めを向いて目を合わせないパパにニヤケが止まらない。どーだ、恥ずかしいでしょう。昨日チョコくれなかった罰だよ！！
私も私で「はぁいパパ♡」なんて生暖かいような返事をしてしまったのだけれど。ちなみにみんな目が点だった。この人はこういうデレデレな部分もあるんだよ。
＊＊＊＊
「燈矢兄さん、入っていい？」
「いーよ」
スっと襖を開けると、穏やかな顔つきをした燈矢兄さんが居た。整理整頓のされたシンプルな部屋。
高校男子の部屋とは思えないほど物がない部屋になぜか胸が傷んだ。
「本を返しに来たの。面白かったよ、ありがとう」
「……ああ、デュークか。そういえば貸したっけ」
デューク。愛犬が死んでしまった女性の前に一人の美しい青年が現れる。どこか非現実的な魅力をもった男性に惹かれ、女性は男性とデートをした。
しかし、終わりはやってくる。一日が終わると何故かもう二度と会えないことを悟った二人。
「僕はずっと君が好きだった」という彼に、涙を流す。
＿＿『ああ、この人は。』と。
どこか非現実的な魅力は、ずっと一緒に居てくれた犬のもので、お別れを言いに来たのだと、そう覚ってしまった。
どこか懐かしいキスを終え、そのままお別れしてしまう悲しいお話だった。
「……燈矢兄さんの本って、こういうの多いよね」
「はは、まぁ、夏みたいに青春っぽい本は少ないなぁ」
そういうのが好きなのかな、と燈矢兄さんを盗み見ても、彼の表情からは何も読み取れない。
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コウ(プロフ) - 前に見て探してたんですけどもう一度見てもとても面白かったです！とても好きな作品の一つなのでパスワード解除をいつまでも待ってます (1月9日 14時) (
レス) @page36 id: eadaa937b0 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 数年前の記憶頼りにやっとこの作品を見つけられました！体育祭編が特に大好きだったんですけど、もう見れなくなっていてとても寂しいです。ヒロアカの作品の中で1番好きな作品なのでパスワード解除を願っています。 (12月25日 15時) (レス) id: 88c4b07abd (このIDを非表示/違反報告)
猫春#ねこはる - 何故、、 何故、、、何故今出会ったんだ!!もっと前に出会いたかったうええええええん(泣き声赤ちゃん) (12月25日 13時) (レス) @page3 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
K - もっと早くこの作品に出会いたかった、 (12月25日 12時) (レス) @page36 id: 604c6c9f40 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＡＯ(プロフ) - 最高に面白かったです。続きが気になりますのでパスワード教えて下さい。 (12月20日 22時) (レス) id: 7661953892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春風 恋
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2020年8月29日 11時
