ノーマンΩ×ヒロインα 6 ページ33
ノーマンが言うには、ある時彼はワザと薬を服用せず、フェロモンを撒き散らして計画的に誘ったことがあるらしい。
……ちなみに全く私にはわからなかった。
なんて奴なんだ。
あんな狭い平屋で撒き散らされたら溜まったものではない。
まぁ、私はわかんないけど。
「Aがαだと分かった今は簡単だ。…キミを僕の番にしてしまえたら全て丸く収まる」
「つ、番？」
「番を知らない？てんで勉強不足だね」
ゆっくり近づいてくる。形の良い唇に目が奪われる。
けれど、私はそんな簡単に流されはしない。
右手をノーマンの額に当てて温度を図ることにした。
どうあってもギャグで突き通す。
「発 情期じゃなくて熱なんじゃない？」
「やっぱり効かないんだね…」
悩ましげに溜息をついたノーマンは体を少しだけ離した。
ノーマン、勢いで乗り切ろうとしたな。
「Ωでも僕のフェロモンは効いたのに…Aは一体何なの？本当に人間なのゴリラなの？」
「失礼！それはノーマンの色気が足りないだけだし！」
「僕がため息をついただけで、反り立たせる奴が何人も居るんだよ」
「なんの自慢！？核爆弾並み！？」
ため息をついただけでって、それは凄まじい威力である。
ノーマンのフェロモンは爆弾のごとく周囲に公害だ。
公害レベルの色気ってなんだ…？
「君と出会ったのは僕の運命。Aの運命ではなくても……僕の運命に引きずり込むよ」
少し離れた距離がいつの間にかゼロになっていた。話すたびにノーマンの吐息が耳をくすぐる。
「………ノーマン…」
ふかーいため息が溢れた。
こんなロマンチックじゃない告白があるだろうか。
これじゃあヒロインがノーマンではないか。
「そうならそうと早く言ってよ。何でもかんでもノーマンは回りくどい！」
初めて私からぎゅううっと抱きしめ返す。
驚いたノーマンの息を呑む音が聞こえた。
「それがノーマンの運命って言うなら、その運命を選んだら絶対に幸せになりなさいよ。私も出来る限り手伝ってあげる」
「A……愛してるよ、A」
そんなに嬉しかったのか映画のヒロインみたいな反応でノーマンは強く抱きしめ返してきた。
なんだかこれじゃあ本当にノーマンがヒロインだ。
*:.｡..｡.:+・ﾟ.｡..｡.:+・ﾟ
楽しかったから続くかも。
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十六夜 - まさかのオメガバース…！面白かったです！ぜひ続きお願いします！ (2019年3月18日 23時) (
レス) id: 0c00cde65c (このIDを非表示/違反報告)
ヤシの実 - オオオオメガバース！？約ネバでオメガバースが読めるとは...Ωノーマンやっっばいですねっ！！ドキドキしました（照） ‥‥あ！( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ初めまして！もしよろしければオメガバースの続きを…… (2019年3月18日 21時) (レス) id: ad6942667d (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - 猫好きさん» 泣きながら祈ったのでしょう？は長編化していますので、そちらを読んでいただければ分かると思います。それでも分からないようでしたらぜひぜひコメント下さいませ！ノーマンの愛は重いです笑 (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - 菫の花さん» うわぁぁ、ありがとう！！私もこういう悲恋、報われない話大好きすぎて主食だから←(私も菫の小説大好きすぎる！！！悲劇のお姫様今度続き書きたいいい！！コメントありがとう！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - コーラサワーさん» 内容パクらなければ大丈夫ですよ！あと、自分自身のコメントしか消せないので、コーラサワーさんのは消せません、ごめんなさい！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相沢恋 x他1人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月11日 12時
