溢れるまで満たして【ノーマン】 ページ5
(ノーマンとAさんしか出てきません。)
Aside
「荷物は重くない？大丈夫？」
「うん、大丈夫だよ〜！」
「そ、そう…」
そわそわちらちら。わたしを見てくるノーマンは恐らく見る人が見たらきっと不審者と言われても可笑しくないほど挙動不審だった。
こうやってそわそわしながらわたしの持っている荷物を見ては手を上げたり、下げたり。
「うーん、じゃあこっちの洗剤、お願い出来るかな」
「っ、もちろんだよ天使！まかせて！」
そして大体わたしが折れてこうしてお願いしてしまう。
といってもいくら11年間ほぼ毎日やられてるとはいえ、重たい荷物をノーマンに渡せるほどわたしは図々しくはないからあまり中身の入っていないものを渡す。
そうするととても喜んでくれる、のはいいのだけどいい加天使なんてそんな大層な名前で呼ばないで欲しい、レイも。
だけれどコミュニケーションという方法を放棄してしてしまったノーマンにはもう通用しない。
ぎゅうぎゅうと握られた手がわたしの目頭のようにじんわりと熱い。うんまぁ、そうだよね。ノーマン体温高いもんね。
「寒くない？大丈夫？A」
「もう夏だよ？寒い通り越してちょっと暑くない？」
「ううううううちわ！」
「私の顔が貼ってあるうちわはやめようね」
大慌てでノーマンのシャツの中から取り出されたのはなんというかやっぱりあのうちわでそれを持って歩くのは中々辛い。というかどこから出したの今。
だからやんわりと断ればノーマンは困ったように眉を下げる。
そんなにかわいい子犬みたいな顔をしてもダメだよ、その右手に持っているうちわですべておじゃんだよノーマン。
それと多分、この若干の暑さはノーマンと繋がっているこの手を離せば全て解決すると思うんだけどなぁ。
「部屋に行ったら、たくさん扇いであげるからね」
「そんなサービス、わたし望んでないよ…！」
ノーマンってこんなに奴 隷気質が強かったのか。
わたしは嬉しそうに笑うノーマンに何も言えなくなった。
結局わたしが悪い気がしてきた。解せぬ。
*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡.
リクエストありがとうございました！何故かギャグになってしまいました…。
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十六夜 - まさかのオメガバース…！面白かったです！ぜひ続きお願いします！ (2019年3月18日 23時) (
レス) id: 0c00cde65c (このIDを非表示/違反報告)
ヤシの実 - オオオオメガバース！？約ネバでオメガバースが読めるとは...Ωノーマンやっっばいですねっ！！ドキドキしました（照） ‥‥あ！( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ初めまして！もしよろしければオメガバースの続きを…… (2019年3月18日 21時) (レス) id: ad6942667d (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - 猫好きさん» 泣きながら祈ったのでしょう？は長編化していますので、そちらを読んでいただければ分かると思います。それでも分からないようでしたらぜひぜひコメント下さいませ！ノーマンの愛は重いです笑 (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - 菫の花さん» うわぁぁ、ありがとう！！私もこういう悲恋、報われない話大好きすぎて主食だから←(私も菫の小説大好きすぎる！！！悲劇のお姫様今度続き書きたいいい！！コメントありがとう！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
相沢恋(プロフ) - コーラサワーさん» 内容パクらなければ大丈夫ですよ！あと、自分自身のコメントしか消せないので、コーラサワーさんのは消せません、ごめんなさい！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 49ab268cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相沢恋 x他1人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月11日 12時
