私の【愛】は止まらないっ！『約ネバ』

愛…15 ページ17

押してダメなら引いてみろ作戦を実行して３日たったけど、早くもこれノーマンに効いてるのか不安になってきた。

だって！ノーマン！いつもと態度！変わらないし！！



とほほ、やっぱりだめなのかなー、と思って今日はかくれんぼをしている。

何が嬉しくてこんなことしてるんだろう…。私の心はここの海に沈んじゃいそうだよ。あれ、あそこの水たまりって海であってたよね、あれー？


首を傾げながら考えていると、近くで笑い声が聞こえてきた。


振り向くと、そこには誰もいなくて。
え、何これ怖い。私って霊感あったっけ。あるのはレイだけだった気がするけど。



「上だよ、Aちゃん」



くくっ、と腹を抱えて木に登って私を見るのは、レオくんだった。お化けじゃなくてよかった。



「ビビったっしょ」


「ビビった」


私が真顔で言うと、うわ真顔ブサイクすぎっ！と、レオくんはまた笑った。


もう分かったぞ、この人ゲラだ。





「いやー、Aちゃん！気配隠すの上手くなったね。習得力は並の5倍はあるよ」



ひらひらと手を上げてにしし、と笑った。私も嬉しくなってしまうではないか。




「ありがとう」



今までの感謝の気持ちを込めて笑顔を作る。




「……………」




ぽかーん、と真顔になるレオくん。いきなりどうしたの。



「…え、私なにかまずいこと言ったかな」



おーい、と目の前で手を振ってもレオくんは動かない。
めんどくさいし、もういっか！と思い、「もう行くねー」とだけ告げてその場を離れた。





「……やめてよAちゃん。平常心保てなくなるから。」









*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.


おやおや。

愛…16→←愛…14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す