私の【愛】は止まらないっ！『約ネバ』

愛…14 ページ16

レイとの掃除が終わったと思ったら、悲しきかな。今度は洗濯物を干す仕事があった。


どうして2連続私が担当なんだろう。

…だがしかし！担当のもう1人は、ノーマンなのである！！



と、言うわけで今は楽しいノーマンとのお仕事タイム。




押してダメなら引いてみろ作戦として、私は好きや愛してるといった言葉を封印することにした。

レイには話しかけなきゃいいだろ、とも言われたけど、だからそれ私が死ぬって。




とりあえず、ノーマンに愛の言葉を言わないというのが私の生死のボーダーラインだったので、この作戦でいく。


レイにはぬるいと言われたが仕方ない。これ以上は譲れない。




愛の言葉を封印しつつ、なんともない会話をしながら２人で干していく。私のくだらない話にもちゃんと相槌を打ってくれるノーマンは本当に愛しい。



そんなことを思いながら歩いていた

その時。





「う、わ…！」



足を石に詰まずけてガク、と視線が下がる。
あ、やばい、転ぶ。そう思ったけども、



「………っ！」



「……あ、危なかった…！」



「…大丈夫？気をつけてね」




ノーマンが咄嗟に私の腕を掴んで引っ張りあげてくれたおかげで、なんとか転ばずにすんだ。




ノ、ノーマンイケメン…！力持ち！さすが！かっこいい！最高！愛してる！と思わずそう叫びたくなったが必死に抑える。

駄目だ駄目だせっかくの作戦をいきなりパーにするとこだった。




「ありがとう、ノーマン。」




それにしてもこれ思ったよりきついな。
今まで呼吸をするようにノーマンに愛の言葉を口にしてた分、余計に辛い。




奥歯をギリイと噛み締めつつも、ありがとうとだけいった私を誰か褒めてほしい。


ノーマン大好き愛してる！って思いをありがとうに変換した私の声帯頑張りすぎだわ。



「…。」



その時の私は、溢れ出るノーマンへの思いを口から出ないよう抑えるのに必死で、ノーマンが私のことをじっと見てたなんて気がつかなかった。




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おやおや。

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