私の【愛】は止まらないっ！『約ネバ』

愛…13 ページ15

「そういえば今日、ノーマンと結婚
しない夢を見たよ.....。」


「なんで結婚する前提なんだよ。」



レイのツッコミはスルーして私は机に突っ伏した。

エリサちゃんとも無事和解(？)してノーマンとのラブラブな夢を見れるかと思ったのに。なんなんだこの仕打ちは。


掃除担当が私とレイだったのだが、時間よりも早く終わってしまったので、雑談なう。



無視してんじゃねえよ、とレイから鋭いチョップが脳天に飛んでくる。痛い。



「私がノーマン以外の人と結婚式をあげる夢だった.....。」


「逆かよ、お前がノーマン捨ててんじゃねーか。」


「...私がノーマンを諦めるわけないでしょう。きっとなにかの勘違い！」


「夢は深層心理の現れって言うよな。」



「マジか!」





オーマイガー。そんな悲しい現実見たくない。


「嫌だ...ノーマンと結婚したい.........ノーマンのお嫁さんになりたい.........。」


「結局それか。そーいうのは付き合ってから言えよ。」



「ノーマンの彼女になりたい......!」


「へーへー。」



そう適当に言ってレイは本を開き出す。あっこれは真剣に話を聞いてくれない姿勢だ。

だがしかし!無視されることには!慣れている!(ノーマンのせいで) というわけで気にせず話を続ける。



「どうやったらノーマンと付き合えますかね...。ラブアタック歴10年以上なのに、ノーマンうんともすんとも反応してくれない。」



「Aは押しすぎなんだよ。」


「押しすぎ?」


おーっと、レイが思ったより話聞いてくれてた。冷たいように見えてなんやかんやで家族思いだ。いや実際冷たいけど。



「押してダメなら引いてみろ、って言うだろ。」



「おしてだめならひいてみろ...............???」


「新しい文化に触れた原始人みたいな顔するのやめろ。」


「レイ、女子にそういう事言うの駄目だよ...。」


「女子? どこだ?」


「目の前!」



べ、別に押してダメなら引いてみろの意味ぐらい知ってるし…それよりもレイの言葉に傷ついたよ。


「適当にノーマンに冷たく振舞っときゃいいんじゃねえの。」


「そんなことしたら死ぬよ。私が。」


「てめえがかよ。」


呆れたようにレイが言う。 ふむ、でも押してダメなら引いてみろはいいかもしれない。せっかくのレイの提案だし、実践してみよう。





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実践させます。

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