私の【愛】は止まらないっ！『約ネバ』

愛…12 ページ14

「フラれたって、フラれたって、フラれたって！？どゆこと！？」



混乱しすぎて視界が回る。


振られたって連呼しすぎよ、落ち着きなさいと言われた。ごめん。




「振られたのっていつ！？」



「鬼ごっこの時よ。……まあ、ちょうどノーマンを捕まえてタイムアップだったから鬼ごっこの後になるのかしら。」



ふう、と息を吐いて腕を組む仕草をするエリサちゃん。


…まじか。




「てことで、これからは仲良くしてあげなくもないけど？」



「んで上から目線なの！！！！」







*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:



ぴちょん、と水の音が響く。お風呂は広くて、さすが元ハウスと言うべきか。



「……はぁーー。染みるー」



「あはは、A、おばさんぽーい」



「だらしがないわね」




私も入るー！とダッシュで来るエマ(良い子は真似しないでください。)と、タオルで体を隠すエリサちゃん。



「…………大きいわね」



お風呂に入ってきたエリサちゃんの第一声。




「…？うん、でもエリサちゃんの所のお風呂もこんな感じじゃない？」



首を傾げて言うと、はあ、とため息をつかれた。え、もしかしてエリサちゃんとこのお風呂って小さいんじゃ…！？



「ここよここ。なに、嫌味のつもりなの？」


むにゅう、と思い切り揉まれた。生で。




「………はぁ！？！？」



ばっしゃーん！と音を立てて後ろへ下がる。
バタフライをしていたエマとぶつかった。

ごめんよエマ。でもなんでバタフライしてんの。よりによってかなり水飛ぶやつやめてくれる？



「………もうお嫁にいけない」



「何言ってんのよ馬鹿なの？」




いや元々あんたのせいだよ。
くそう、ノーマンのためのものなのに！ノーマンに全てを捧げる(予定)なのに！




「11歳なのにこの体………私もスタイルは良い方だけど、これは…中々ね」



………え、ちょっとまってエリサちゃん。
そのわきわきしてる手を下ろしてくれませんか。



エマ助けて緊急事態だよ、エマージェンシー発生だよ、エマだけにね。



期待を込めてエマを見ると、やはりというかなんというか、今度は平泳ぎしていた。

まだしてんのかよ！！
てかバタフライからの差が激しいでしょ、地味かよ！！


エマに夢中になっていたせいで、エリサちゃんがすぐそばにいるなんて気が付かなかった。


「待って待ってエリサちゃん！ちょっ…あっ……」









「めっっちゃ声聞こえんだけど」



「レイ、しー。」



「くくくくっ…はははっ…Aちゃんやばいっ…」

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