◇続 ページ36
﹏em
｢あっという間やった｣
貴方の隣に腰掛けて思い出に浸る彼。最初こそ穏やかな笑顔でしたが、段々と大粒の涙が溢れ出て来ました。
｢Aさんの事大事にしとったつもりなんやけど、こんな結果じゃ意味ないよな｣
苦しそうに笑う彼を、貴方はそっと抱きしめます。そんなことないよ、と呟くと、彼は嬉しそうに涙を流します。
彼は自分の無力さに落ち込んでいるようですが、やはり貴方の前ではそんなところを見せたくないようです。
｢あっちで幸せにしてて下さい、俺の最愛の人｣
彼らしい言葉で貴方は永遠の眠りにつきます。
穏やかで温かな最期を過ごしました。
﹏sha
｢どんな奴にやられたか覚えとるか？｣
冷たく冷酷な声が耳に届き顔を上げると、そこに居たのはいつも仔犬のように甘えてくれる彼。
貴方が何も言えずに居ると、彼は貴方に駆け寄りその場で膝をつきます。
｢頼むから教えてくれ…俺はAを刺したやつだけはどうしても許せへんねん｣
潤んだ声で呟く彼。彼は貴方に怒っているのではなく、相手に強い怒りを覚えているようです。自分ではなく非力な貴方を狙った犯行が許せないんだそう。
『シャオちゃん、私は大丈夫だから』
彼を落ち着かせるために声をかけると、彼は苦しそうに泣きだします。
｢ごめんな、ごめんな、｣
彼は狂ってしまったように謝罪を連呼しています。
貴方の事で1番取り乱されるのは彼なのかもしれません。
﹏shp
｢なんで戦場に出てんすか、大人しく待っとれば良かったのに｣
棘のある言葉に落ち込みながら謝罪をする為に
『ショッピが心配だった』
と彼の目を見て言えば、彼は無言で貴方を抱きしめてきました。貴方に自分の表情が見えなくした上で、静かに唇を噛み苦しそうな顔をします。
｢俺からしたらアンタが1番心配なんや、なんで、なんでこんなことに…｣
彼は貴方に自分の被っていたヘルメットを被せ、貴方の視界を奪います。すると彼は貴方を強引に引き寄せ口付けを落としました。
『嫌いになった？』
｢嫌いですよ、俺より先に行っちゃうんですから。大好きやけど大嫌いっす｣
それでも優しい目で貴方を見守ってくれる彼。
いつも冷たい彼ですが、貴方の事は芯まで愛してくれています。
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イルカ(プロフ) - 初見コメ失礼します！赤身肉さんの語彙巧みすぎて好き…（突然の告白）もうこんな神作者見つけたなら全力で推すしかないよね？ね？（？） (9月9日 22時) (
レス) @page11 id: b093c7cd53 (このIDを非表示/違反報告)
みらいちゃんです！ - とっても面白くて幸せな気持ちになれました (6月27日 21時) (レス) @page50 id: c5fe17e93b (このIDを非表示/違反報告)
赤身肉(プロフ) - めはたさん» リクありがとうございます〜！！！わわ、その考えめちゃくちゃ面白そうです笑、ほんとにネタ供給ありがたすぎて今回も徹夜で書かせて頂きます！！！作品を気に入って貰えて光栄です߹-߹ (2022年9月16日 13時) (レス) id: 39e27b50d0 (このIDを非表示/違反報告)
めはた - リクエストなのですが前回の浮気してみたの番外編みたいな感じで浮気相手と思ってた人が夢主の兄弟だったみたいな作品が見たいです！いつも更新ありがとうございます。この作品大好きです (2022年9月16日 4時) (レス) id: 23fa00dbe1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ありがとうございます！！これからもこの作品大好きです！！がんばってください！！ (2022年9月5日 23時) (レス) @page38 id: 7fcb465eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤身肉 | 作成日時：2022年8月14日 4時
