ほんのよる【本紹介】 (ページ7)

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ソードアートオンラインページ7

皆さんどうもこんばんは。みどりがめ。です。
今回ご紹介するのは、「ソードアートオンライン」です。

この小説の舞台はTHE、近未来的な世界。そこで開発されたのが、ゲームの中に入れる究極のマシン、ナーヴギアです。
そんなナーヴギアが作り出す世界の1つ、ソードアートオンラインというネトゲの稼働初日。ログアウトができない不具合が発生し、主人公たちはゲームに閉じこめられてしまいます。そんなプレイヤーたちの前に現れた謎のGMはこう告げます。
「──これはゲームであっても、遊びではない。」

実はこの話は2巻までで終わってしまうんです。だから三巻からはその後の話というか、また別の話になっていきます。その中でデスゲームに囚われた過去が、登場人物たちをどのような未来に進めていくのか……というのが、本作のテーマです。

さて、これからはもっとこのシリーズの魅力を掘り下げていきます。この本の種類はライトノベルです。ラノベ、といったら異世界に転生するぐらいしか今はもうなくなってしまいましたが、この本は一昔前に流行ったVRMMOもの、というジャンルを確立させた小説です。ゲームの中に入り込んで見たい、という読者の願望をうまくつかえていて、素晴らしい発想ですよね！

ゲームと言ったらバトルは必須です。この小説にもバトル要素は盛りだくさんです。とはいえ一冊に4、5戦ぐらいでしょうか。そこまで多くはありません。そのくらいでは普通、物足りなくなるものです。
しかし、この小説の作者の川原さんは一味違います。コンマ1秒ぐらいの僅かな時間を丁寧に2、3ページもかけて書くことができる作家さんなんです。剣と剣が触れるまでの一秒、主人公が走り出すまでの一秒、会話と会話の間の緊張した一秒……。そんな時間を主人公のキリトとともに臨場感たっぷりに過ごせるのが、この小説の魅力だと言えるでしょう。

そして、噛みごたえ抜群の文章。先述したバトルシーンにも合う文章です。殆どが過去形で、自らの心情が一切入っていない文。主人公がとても冷静である事が思わせられます
飄々としていながら、あまり本心を吐き出すことのないキリト。だからこそ自らの心情を吐き出すシーンが、とても映えるんです。

最近暑いですがお体壊していませんか？熱中症には十分気をつけてくださいね。
おやすみなさい。