ほんのよる【本紹介】 (ページ3)

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天久鷹央の推理カルテページ3

天久鷹央の推理カルテ(医療、ミステリー)

こんばんは。みどりがめ。です。
今回ご紹介させていただくのは、「天久鷹央の推理カルテ」です。似たような名前の「浜村渚」シリーズも紹介しましたが、渚ちゃんとは打って変わって、鷹央さんはわがまま、おおざっぱな天才です。いつも助手の小鳥遊君を振り回し、患者にはちょっとした暴言も平気で吐く、なのに腕は超一流……。担当してほしいようなしてほしくないような女医ですね～。

　天才女医といえばたいていはドクターXのような外科医を思い浮かべる方もいると思います。しかし、この鷹央さん、診断医なんです。皆さんが風邪を引いたときに喉とか聴診とかしてくれるあの人です。

　しかし、天才はひと味違います。この人の所属は総括診断課、各分野で診断できない患者を一手に引き受けている部署です。だから、鷹央さんのところに来る患者さんは鷹央さん並に一癖も二癖もある人ばかり。そんな患者たちをバッサリと鷹央さんが診断していく、と言う話なんですね。

そんな鷹央さんですが、先ほど触れたように、大雑把というか、子供大人の面があるのです。そんな鷹央さんも小鳥遊君や研修生の舞とふれあって、精神的に成長していきます。こんなところも見所ですねー。

さらに、この本はミステリーですから、もちろん謎解き要素もあります。癖たっぷりの患者たちの症状はと言うと、
①カッパが見えた。
②呪いのビデオに呪われた。
二つとも、作中に登場しますが、これふつうに考えて病院の仕事じゃないですよね(笑)。しかし、これにも病気が潜んでいるというのです。信じられないですよね……。しかし、これらの謎を、医学というアプローチから、診断していくのです。

皆さんも、鷹央さんの診断室をのぞいてみませんか？読みやすく、描写力のあるミステリーとなっています。一度読んでみてはいかがでしょう。

いい夢が見られますように。おやすみなさい。