妹と弟 50 ページ4
悠弥に引っ張られる事数十分。
着いたのは並盛空港の反対に位置する丘の上だった。
エリナ「どうかしたの悠弥？」
悠弥「あの人達が帰って来たんだから当たり前だよ。」
よく見ると悠弥の顔は青かった。
エリナ「どんな人達なの？」
悠弥「俺達兄弟よりも戦闘狂で俺達よりも数十倍強い！」
エリナ「それは怖いね。」
でも何で逃げたりするんだろう？
その時だった、後ろからただならぬ殺気と足音が聞こえてきた。
まるで隠すのではなく威圧をかけるような殺気。
まさか敵！？
それなら悠弥を守らなくっちゃ！
僕は悠弥のまえに出ながら足音がする方を向く。
鼓動が速まるに連れ緊張感が増していく。
足音の主が視界に入ったと思えば直ぐに消える。
殺気を追いながら相手に向って鞭を振るう。
鞭は緩くだが相手を捉えられた。
が、次の瞬間鞭の部分を引っ張られ僕は空中へと体が放り投げられる。
エリナ「うわぁっ！」
悠弥「エリナ！！」
嗚呼、このままでは悠弥が危ない！！
だけどそんな心配は杞憂に終わった。
僕の体は重力によって下へ下へと落ちていく。
体への衝撃を少なくする為に受け身の体勢を取る。
＿ぽすっ＿
エリナ「あれ･･･？」
固くつぶっていた目を開くとそこには悠弥と同じ匂いに似たような顔立ちをした人がいた。
「わりーな嬢ちゃん。俺はてっきり悠弥が向かってくると思ってたんだが。」
予想が外れちまったなと言いながら地面に足をつけた男の人。
ここでやっと気づいた。
今時分の体勢がよく抱きにされているのだと。
途端に恥ずかしくなり顔を隠そうと必死になっていた。
「何だ嬢ちゃんは恥ずかしがり屋か。」
ハハハときゃ笑い出す男の人。
もう我慢が出来ずに悠弥の方を向く。
この男の人は一体･･･？
悩んでいると放心状態だった悠弥が口を開いた。
悠弥「いい加減にしなよ、父さん。」
へー、この人が悠弥のお父さんなんだ･･･お父さん！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
烏兎翠(プロフ) - 綾瀬さん» はい！ありがとうございます(*´ω｀*) (2015年5月9日 7時) (
レス) id: e6fe5dd5b2 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - はい(*^-^*)忙しいでしょうが頑張って下さい。 (2015年5月8日 23時) (レス) id: 9347993cee (このIDを非表示/違反報告)
烏兎翠(プロフ) - 綾瀬さん» 更新は頑張って続けていこうと考えているので頑張りたいです！こんな作者ですがこのシリーズ共々これからもよろしくおねがいします(*`･ω･´)ﾉ (2015年5月8日 22時) (レス) id: e6fe5dd5b2 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 返信ありがとうございます(^-^)自分勝手ですが遅くても更新は続けて欲しいです(>_<)このシリーズ好きなので。 (2015年5月8日 18時) (レス) id: 9347993cee (このIDを非表示/違反報告)
烏兎翠(プロフ) - 綾瀬さん» ありがとうございます(*´ω｀*)更新速度は遅いですが頑張って行きたいと思います！ (2015年5月8日 7時) (レス) id: e6fe5dd5b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：烏兎翠 | 作成日時：2015年5月6日 9時
