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アズールは忙しくて、ポケットの中を確認してくれない。
鍵を取られていたとしたら、今頃金庫は…
｢寮長！大量のオーダーが入って、本日分の食材の在庫が尽きました！！｣
｢飲み物の在庫も尽きそうです！｣
ア｢もう？！仕方ありません、金庫からお金を出しますから購買部へ買い出しに………｣
ア｢な、ない！！金庫の鍵がない！！！｣
『だから確認してって言ったじゃん！！』
VIPルームに行くと、そこにはニヤニヤ笑うレオナ先輩がいた。
レ｢よぉ、タコ野郎。｣
『……タコ？』
ア｢っ…Aは気にしなくていいんですよ。｣
レ｢いつも澄まし顔のお前が、えらく慌ててるじゃねぇか。原因は…これ、ってとこか？｣
そう言って目の前に出されたのは、金庫の鍵。
レ｢さっきそこで拾ったんだが、お前のものだった気がして届けに来てやったんだ。｣
ア｢返しなさい、窃盗は重大な犯罪ですよ！｣
レ｢はっ、親切で届けに来てやったのに泥棒扱いかよ。｣
返してやる、と鍵をアズールに渡すレオナ先輩。
…私には嫌な予感しかしないけど。
用事が済んだからとVIPルームからレオナ先輩が出ていって、アズールと2人になった。
アズールが慌てて金庫の中を確認すると……
ア｢……ない…ない、ない、ない！！！
契約書がどこにもない！！！！！｣
『やっぱり…っ！！』
アズールは走って寮の外へと出ていってしまった。恐らく、あの二人を追いかけたんだろう。
私も、慌ててアズールを追って外に出ると契約書が砂の山になっていた。
『契約書が……砂に…』
ア｢あ、あああ……あああああ…！！！｣
『…アズール……？』
ア｢僕の……《黄金の契約書》が……
全部……塵に…………っ！｣
レ｢わざわざ破れない所を何度も見せつけていたが……全てにおいて完全無欠な魔法なんかない。
状況から見て、VIPルームの中、あるいはお前が手にしている時だけ無敵効果が付与されてるんじゃないかと予想していたんだが――。
その読みは当たったらしいな。｣
ア｢そん、な………｣
ラギーさんとレオナ先輩は、アズールそっちのけで何かを話しているが私はそんな会話耳にも入ってこなかった。
さっきから、アズールの様子がどうもおかしいからだ。
『アズール？ねぇ、大丈夫？？』
ア｢……｣
……こんなアズール…見たことがないからどうすればいいのか私には分からない。
『(ジェイドさん達……早く帰って来て…っ…)』
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雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年6月14日 11時) (
レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
永白(なしろ)(プロフ) - 雲さん» 返信ありがとうございます。理解しました。続きが楽しみになりますね！無理せず更新頑張ってください (2020年6月14日 10時) (レス) id: 5ed5510ec6 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» コメントありがとうございます、分かりずらくてすみません。この回答で理解していただけたでしょうか… (2020年6月14日 10時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» 夢主さんは、グリム達に対してやりすぎだとは思っていますが、契約に対しては反対せず協力する、という感じです (2020年6月14日 10時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
永白(なしろ)(プロフ) - 働き詰めのイソギンチャク達や泡まみれのグリムを見てやり過ぎだとか思っていたのに対して、契約するシーンでは逆の反応。グリム達に対してやり過ぎだ、という感情は実は全く思っていなかったと言うことでしょうか？ (2020年6月14日 8時) (レス) id: 5ed5510ec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲 | 作成日時：2020年6月9日 15時
