第６話 ある夢想 ページ12
私は今すんごく怒っています。
何故って？
大切な生徒を殺されたからですよ
あの実地試験の後、
恵、悠仁くん、野薔薇ちゃんの３人は
特級の呪いのもとへ派遣された。
恵と野薔薇ちゃんは無事だった…
でも…
悠仁くんは殺された…
宿儺によって…
「わざとでしょ」
この件については私たちも
怒って当然です。
「と 仰いますと」
『特級相手に一年派遣はあり得ません』
「僕たちが無理を通して
悠仁の死刑に実質無期限の
猶予を与えた
面白くない上が僕らのいぬ間に
特級を利用して体良く彼を始末
ってとこだろう」
『他の２人が死んでも
私たちに嫌がらせができて
一石二鳥とか思ってんじゃねぇの？』
あ、つい口調が←
「いや しかし
覇権が決まった時点では
本当に特級に成るとは…」
「犯人探しも面倒だ」
「『上の連中全員殺してしまおうか？』」
「珍しく感情的だな」
「『！』」
「随分とお気に入りだったんだな
彼」
「僕はいつだって生徒思いの
ナイスガイさ」
『そうですよ』
彼女は家入 硝子
呪術高専の医師だ
「あまり伊地知をイジメるな
私達と上の間で苦労してるんだ」
「男の苦労なんて興味ねーっつーの」
『はっ！そうですよね伊地知さん！
ごめんなさい！言い過ぎました！』
私は伊地知さんの
手を握り謝った
「むぅ…」
悟の視線がおかしいのは気にしない！←
「で コレが
宿儺の器か
好きに解剖していいよね」
「役立てろよ」
「役立てるよ
誰に言ってんの」
「僕はさ
性格悪いんだよね」
「『知ってます』」
「伊地知後でマジビンタ」
「私だけ！？」←
「教師なんて柄じゃない
そんな僕が
なんで高専で教鞭をとっているか
聞いて」←
「なんでですか…？」
「夢があるんだ」
「夢…ですか」
「そっ
悠仁のことでも分かる通り
上層部は呪術界の幕田
保身馬鹿 世襲馬鹿
高慢馬鹿 ただの馬鹿
腐ったミカンのバーゲンセール
そんなクソ呪術界をリセットする
上の連中を皆殺しにするのは簡単
でもそれじゃ
首がすげ替わるだけで
変革は起きない
そんなやり方じゃ
誰も着いて来ないしね
だから僕は教育を選んだんだ
強く聡い 仲間を
育てることを
そんなわけで自分の任務を
生徒に投げることもある」
『それはサボりたいだけでしょ……』
「……みんな優秀だよ」
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作者名：赤目 | 作成日時：2020年2月8日 20時
