探偵社の窓から突っ込んだら色々疑われてます

第四十九話 + 続編URL ページ50

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加速した落下速度。この時期の彼等は何をしていたっけ、とぼんやりとした思考とは裏腹にスピードはどんどん増していく

パラシュートも無し。めぼしい物といえば収納しているナイフのみ。然し１本あれば足りるものだ


「異能力『闇中問答』」


弓を手の平に出現させてナイフを矢に変える
地面まで後数百米(メートル)と云ったところか。片目を閉じて正確な距離感を計りつつ限界まで引き絞る

ギリギリと音を立てる弓。目指すは開けた路地裏の一角。地面まで後 百米(メートル)を切った瞬間、消え入りそうな声で唱えた


「悪魔の咆哮」


シパァン！と手から矢が離れる
真っ逆さまに重力と云う力も加わり普段よりも何倍もスピードが極まっていく矢は、悪魔の羽を生やした


矢先が地面に衝突した瞬間、それこそ咆哮の様な強風が下から巻き起こる。渦巻く風は全てを混ぜる様な勢いで、白鯨に支障をきたさないか不安になる程

一種の台風の様な風のおかげでスピードは一気に弱まり、最後には何処かのアニメかの様にゆっくりと地面に降り立った。周りを見渡すと影響をもろに受けた建物が少し抉れているが問題は無いだろう


「善し、速く離れよう」


バレちゃ面倒くさい。何人か吹き飛ばされて気絶している輩を見かけたが全て無視して路地の闇へと紛れ込んでいった



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続編行きます！

探偵社の窓から突っ込んだら色々狙われてます

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