検索窓
今日:8 hit、昨日:30 hit、合計:768,405 hit

第十三話 ページ14




「はぁ……鬱陶しいのはどっちだ、これ」


執拗いすら越える頻度で刺客を送るポートマフィアに色々なところで私を捜しているらしい探偵社
そして何故か金に物を云わせる組織も居ると聞いた。マジで何なんだろう想像出来て寒気した
探偵社に至っては異能特務課にすら接触している始末。

私何かしました!?あ、窓硝子に突っ込んだわ!!

自業自得なのは判る、判るんだけどさ……
知られてはいけない秘密は変わらないのに敵がこうもこうだと一ヶ月前より疲れると云うものだ


「あ"ー!もう、此処で来んな!」


思わず荒く言葉を放ち、ナイフを投げる。
が、聞こえたのは死の声ではなく爆破音。思わず振り返れば強過ぎる熱風に肌が焼けそうになり、咄嗟に顔を腕で覆った

一発の爆発の中からゆっくりと歩いてくる人影
サァァと顔面が青くなるのを感じた。


「ま、さか……」

「却説、今回の敵は僕に死という概念が何たるかを教えてくれるのかな!?」


宣言するかの様に高らかに叫ぶのは、梶井 基次郎
ポートマフィアの爆発野郎だ
ヒィ、と物凄く情けない声を漏らし、流石に不利だとその場から弾ける様に駆け出した


ハハハハハ!!!


善い笑い声がまるで背後にいるかの様に路地裏に響き渡り、爆発も一緒に迫ってくる。少し様子を見ながら走っている事もあるが、怖過ぎる

ズザザ!と地面に足をすらせて直角に道を曲がろうとした時、歩みを遮る人影が二つ。


「待っていたぞ」

「死ぬか私達についてくるか、二つに一つです!」


芥川に樋口 一葉。ギョッとした私を冷ややかに睨む芥川と二択だと云った筈が短銃を私に向けて外さない樋口。彼女もまた、色眼鏡(サングラス)越しに私を睨みつけていた

第十四話→←第十二話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (642 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1256人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柚羽(プロフ) - 和寂さんの書き方に惚れました!更新、応援してます! (2018年4月9日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
庵脊(プロフ) - 夢主チャンに惚れました!!更新頑張ってください!勝手ながらも応援させていただきます!!! (2018年4月7日 5時) (レス) id: 4f85448558 (このIDを非表示/違反報告)
博多の塩 - 夢主ちゃんかっこ可愛い!色んな組織に狙われる...なんて美味しい展開←更新遅くても良いので頑張って下さい。 (2018年4月7日 0時) (レス) id: e9e8ce5522 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 主人公ちゃんかっこいいです♪素敵な作品ありがとうございます。 (2018年4月6日 21時) (レス) id: e557b2d593 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - なんですか、この神作品(白目) (2018年4月6日 16時) (レス) id: b3e457f7f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:和寂 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2018年4月5日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。