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第十一話 (一部作者の想像による解釈が含まれています。ご注意下さい) ページ12




「ふむ、それで?追い掛けたのに写真も撮らず帰って来たって?」

「済みません、乱歩さん」


棒付き飴を口に含みながら足を椅子に乗せてクルクル回る。不機嫌でもなく機嫌が善いわけでもなく。
乱歩はただ回っていた


「……あのね太宰。あまり僕は云いたくないんだけど」

「はい?」

「如何して名探偵は存在すると思う」


唐突な太宰への謎かけ。少し虚を突かれたが、太宰は薄ら笑いを浮かべて応えた


「其処に事件があるから?」

「そう!僕が事件を解決するのは其処に事件があると"知っている"からだ。

詰まり、僕がその少女が何者かは判っても"どんな組織なのか"は判らない。まぁ異能を使えば知れるし判るだろうけど興味無い」

「如何して?」

「だって都市伝説でしょ?僕、都市伝説はすぐ判っちゃうから興味ない。故に聞かない」

「……」


ツンッ、とそっぽを向いた乱歩。会議室でたった二人の太宰は溜息を飲み込んだ。そうだこの人はこんな人だ。とても気分屋で社長の云う事しか聞かない

社長も社長で、被害が無いなら善いと云ってしまっている以上、この人はテコでも動かないだろう


「……判りました。自分で調べます」


あやす様に云う太宰に生返事をする乱歩の口の中はとうに駄菓子でいっぱい。
それでも駄菓子を取る手は止まらず、どんどん未開封だった駄菓子は開けられゴミの山が積もっていった

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柚羽(プロフ) - 和寂さんの書き方に惚れました!更新、応援してます! (2018年4月9日 22時) (レス) id: cf2592aa4a (このIDを非表示/違反報告)
庵脊(プロフ) - 夢主チャンに惚れました!!更新頑張ってください!勝手ながらも応援させていただきます!!! (2018年4月7日 5時) (レス) id: 4f85448558 (このIDを非表示/違反報告)
博多の塩 - 夢主ちゃんかっこ可愛い!色んな組織に狙われる...なんて美味しい展開←更新遅くても良いので頑張って下さい。 (2018年4月7日 0時) (レス) id: e9e8ce5522 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 主人公ちゃんかっこいいです♪素敵な作品ありがとうございます。 (2018年4月6日 21時) (レス) id: e557b2d593 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - なんですか、この神作品(白目) (2018年4月6日 16時) (レス) id: b3e457f7f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和寂 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2018年4月5日 5時

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