第にじゅうはち-2話 ページ47
「もし君が流星街で情報を買ってたら……ボクの計画も順調ってことだね」
そう言ってニッコリと微笑んだ男。
何をそんなに嬉しそうにしているのかは解らないが、その様子からは良い予感はしない。
「クルタ族の情報、バラまいてるのって僕だからさぁ……拡散してると、嬉しいなって」
「バラまいてる……？一体何のために……」
「そんなの決まってるじゃん。どこかの誰かが、クルタ族を殲滅してくれないかなぁって！」
もはや掛ける言葉は無かった。ただ目の前で笑っている男に、失意の念を送ることしかできなかった。
だが、オレの中で決意は固まった。
だからこそ、今オレの中にある感覚は１つ。
「だったら……オレはアンタを潰すしかねーな。それ以上の行動は分が悪いんでね」
右手に念を込め、鎌を具現化。
ひんやりとした金属の感覚が、なぜかいつもより生々しい。
オレが戦闘体制に入ったのにつられたのか、クロロもその手に本を出現させる。
"盗賊の極意"。クロロも本気でかかる証拠だ。
「この世界を変えるのは、オレだ！」
未来を変えたい。クラピカを救いたい。幻影旅団を助けたい。
とことん自分勝手だけど、その自分勝手で変えたいものがある。
「やっと本気モードかぁ…じゃあ、僕も本気でかかるからね」
「望むとこだ。この裏切り者」
オレの最初で最後の、本気の戦いが始まった。
*
戦況はまずまず。
クロロと二人がかりでも、中々状況は好転しない。
こちらに向けて飛んでくる木刀を避けつつ、至近距離から斬撃を叩き込む。
鎌の攻撃範囲は広いが、ヒットしていないのが現状だ。
至近距離からの蹴りを腕でガードしつつ、バックステップで距離を取る。
「うーん……お互いに五分五分ってところかな？」
「うるせえ。オレ達のが勝ってる」
「そうかなぁ？痩せ我慢は良くないよ？」
……正直に言おう。キリがなくて困っている。
クロロは僅かに息が上がり始め、オレは腕に小さな痛みがあった。
できれば早く終わらせたいが、打開策が見当たらない。
「早く終わらせたいって感じ？いいよ、時間短縮しよ」
嫌な予感がする。何か悪いものが近付いているような、妙な威圧感がある。
「じゃあまずは……そっちの坊やだね」
男が指をさしたのは、クロロ。
目を細め、構えを取ったクロロに男はもう一度笑みを浮かべた。
「僕の目、ずっーと見ててね？」
禍々しいオーラが、辺り一面を包んだ。
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あちゅ - 涙が… (2014年10月3日 19時) (
レス) id: 60612c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
のの - クロロっ・゜・(ノД`)・゜・あのフード野郎絶対に許さないっヽ(`Д´)ﾉ (2014年6月7日 17時) (レス) id: 671a881100 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - あぁあぁあぁあぁあぁ (2014年5月20日 8時) (レス) id: cd6a200e77 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 猫大好きまたの名はイリマメ、アルミホイル！さん» コメありがとうございます！ついに旅団編が終わりました！色々とすったもんだがこれからもあるんですが…ヒロインちゃんも一枚噛んでたという(笑)これからも頑張って更新していきますね♪ (2014年3月3日 1時) (レス) id: 15ecaa065a (このIDを非表示/違反報告)
猫大好きまたの名はイリマメ、アルミホイル！(プロフ) - うわああああ！旅団終わっちゃいましたか！こりゃ、クロロ、クルタ族全滅させますね…これからも頑張ってくださいっっ！ (2014年2月26日 17時) (レス) id: 490db4af30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧月 | 作成日時：2013年4月17日 20時
