15:本気でかかってこい。 ページ19
____童磨 side
『白霞の呼吸・壱ノ型【 黒炎 】』
「!」
体が大きく斜めに切られる。
一瞬走る激痛と、新しい技を見られた喜びで口角が上がる。
俺の体を斜めに切り、そしてすぐ一瞬の隙も見せずに俺の首に刀をかける。
その瞳は、まるで獣。
「いやぁ、君凄いね!びっくりしたよ!!」
『っ…?!』
俺の体は既に再生しており、彼女に扇子を振りかかる。
ーーーー血鬼術
【 蓮葉氷 】
さぁ、どうする?どう避ける?
空中で、しかもその体制ならこの技はほぼ100%の確率で避けられない。
しかもこの蓮の花の氷は触れるだけじゃなく、
近くにいるだけで体が凍結させられるほど強烈な冷気を放つ。
どうする、どうするの……?
自然と口角が上がってしまうのがわかる。
彼女がどうやって避けるのか期待してしまう。
ーーーーー白霞の呼吸
ーーー肆ノ型
【 突風撃攘 】
「……え、」
彼女は、空中で技を繰り出した。
その場に突風が吹き始め、俺の技を全て跳ね返す。
ひとつも届かなかった。俺の技がひとつも。
そこで、やっと気が付いた。
「ねぇ、君。」
『……な〜に?』
わざとらしく息を荒くしながら
返事をする彼女に問いかける。
「君、まだ
『ん、なんのこと?』
「さっきの技、凄かった……。敵ながらあっぱれだよ!
空中で咄嗟に判断して、そしてすぐに技を出せるのは容易じゃない。
筋力がいるし、地面の上で技を出すよりも相当体力を使うはず。
『何言ってんのかさっぱり分かんなーい!私はつい最近入ったばっかりの新人だよ。』
ニコ、と笑みを浮かべながらそういう彼女。
でも、もう騙されない。
「君、もしかしたら柱よりも階級が上なんじゃない?
その証拠として、君は俺の技を何ひとつとして喰らってないじゃないか。」
『いやいや、この口元見てみ?立派な傷付いてんじゃん。』
「その傷は俺を油断させるためにわざとくらった……ってとこかなぁ。」
俺がそう告げた途端、彼女は下をむいたまま固まった。
そして次の瞬間、バッと一気に顔をあげた。
その口元には、狐が描かれていて。
『ふふ、よく分かったね。』
目を見開いて微笑む彼女に、『恐怖』という感情を覚えた。
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710HIMENO(プロフ) - 続き気になります!待ってます! (2021年12月18日 1時) (レス) @page21 id: f159564b05 (このIDを非表示/違反報告)
きーくん。。 - らあむさん» わーい!!嬉しいです〜(*´˘`*)頑張りますっ…! (2020年9月10日 7時) (レス) id: 987cd85010 (このIDを非表示/違反報告)
きーくん。。 - 茶々さん» ひぇ、めちゃめちゃ嬉しいです!ありがとうございます……!! (2020年9月10日 7時) (レス) id: 987cd85010 (このIDを非表示/違反報告)
きーくん。。 - aaaさん» たしかに…。なんで死「」にしてたんでしょうwありがとうございます! (2020年9月10日 7時) (レス) id: 987cd85010 (このIDを非表示/違反報告)
らあむ - オッオモシロイ!!更新がんばってください!! タノシミ!!('ω') (2020年9月9日 23時) (レス) id: 3e9c38b76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きーくん。。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fanfa_re/
作成日時:2020年8月27日 17時