ゾムさんは可愛い……? ページ33
「グルッペン、何してんの」
「お前なぁ……病人は部屋で大人しく寝てろって」
「質問に答えろや。なに、してんの。Aに」
早く、答えろ、今すぐに。
早口にそう告げる。
薬を飲んだとはいえ、まだえらい筈の身体引き摺ってまで怒って何しとんのや、なんて言いたくても言えない程真剣な眼差しに私は怯みそうになった。
「(……無言で睨み合うなよ)」
しばしの沈黙が続くとグルッペンさんがため息をついて、私を離す。まるでお手上げと言わんばかりの表情で。
「何もしとらん。ゾム先生に邪魔されたからな」
「…………さっきも言ったやろ。
Aに手ェ出したら、許さへんって」
「はいはい、これ以上したら冗談抜きで殺されそうやし、大人しく帰らせてもらいますわ」
グルッペンさんは私の方をちらっと見て「すまんな」と一言呟いた。
本当にからかっていただけなのだろうか。分からないまま、腑に落ちないままいた。グルッペンさんは買ってきたポカリと熱さまシートと薬の説明を軽くすると、若干逃げるように帰ってしまった。
その間、ゾムさんと会話をすることも無く。ただただゾムさんはグルッペンさんのことを不機嫌そうに見つめながら帰るのを待っていた。
戸締りをしてリビングに戻ると、ゾムさんがソファに座っていた。
「ほんまに何もされてないんか?」
「あー……ちょっと、耳近くで色々囁かれました」
「はぁ!?
……ったく、油断も隙もあらへんわ……」
とても悔しそうに頭を抱えるゾムさん。ぶつぶつとグルッペンさんに対する文句を呟きながら。
「俺も狙ってもいいか、って言われたんよ。
せやから妙な事したら許さへんっつったのに……あいつ……」
いじけるゾムさんが少しだけ、可愛く見えるのは何でなんだろう。
あ、きっとゾムさんの風邪うつったんだ。
今日は、それで少しだけ変なんだ。
「ゾムさんの知り合いってゾムさんに似て、
とんでもない人多いですね」
「俺はマトモな方やって!!」
「それはないです!!!!」
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暁郗 - 待ってぇ…、めっちゃ絵上手くないですか…?夢主ちゃん可愛過ぎるやろ。髪少しボサってしてるのとか前髪長いのとかほんと好きです。これからもめっちゃ応援します。 (2020年10月4日 10時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - ごめんなさい!!!!好きすぎて泣きました笑これからも我々だ作品期待してます頑張ってください! (2018年12月1日 14時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
狸豆 - めっちゃ絵上手いじゃないすかぁー()羨ましいですわうふふ() (2018年11月2日 23時) (レス) id: ffc9be237d (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - かきのたね様の作品、楽しく拝見させて頂いております。続編も楽しみです^-^ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 93041e31ed (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 夢主ちゃんが外を歩いてて、すれ違う人達が自分を見ては慌てて目を逸らして足早に去っていくから可笑しいと思って後ろ見て見たら実はzmさんが着いてきてた、みたいなのとか…ハロウィンzmさんとか…お願い出来ませんか…出来ればでいいので…! (2018年11月1日 18時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かきのたね | 作成日時:2018年10月21日 9時