コネシマさんにヘルプコール ページ28
スマホを取り出して、LINEから相手を選んで電話をする。出てくれと頼みながらコール音が切れるのを待つ。
「もしもし」という声が聞こえて、私は「もしもし私だけど、今大丈夫?」と返した。唯一の救い、コネシマに相談することにしたのだ。
「コネシマ……ゾムさんが今、家に居るんだけど」
『お前、まだゾムと関わっとったんか?!
強者過ぎて俺もうお前に頭上がらんわぁ……。
で、なんでゾムいんの?』
男の人一人の看病を私でするより、ゾムさんの知り合いを呼んだほうが安全な気がして。
熱さまシートをぺたっと額に貼って、生姜やネギ……とにかく何が起こっても対応できるように万全な状態は作った。羽織ものをとにかく着込ませて暖かい格好もさせた。
上半身ごっつえぇ身体しとって、目のやり場に困ったけどめっちゃ頑張った。
ゾムさんのことをコネシマに話すと、コネシマはなるほどな、と一言。
『俺、ちょっと今行かれへんからなぁ……
でも、ゾムそのままにしとくのもあかんし』
電話口で困った困ったと唸るコネシマ。困らせるつもりは無かったのだが、実質私もどうしていいか分からないでいる。
すると電話口の奥から「なら、俺が代わりに行こうか」とやけに低い声が聞こえた。誰だろ……鬱さんとロボロさんは違うし……。
キョトンとしながら伺っていると、電話越しにコネシマとその低い声の人が何か、電話の遠くで会話をしているのが聞き取れた。
『あっ、もしもし?俺行けへんのやけど、代わりに知り合いのグルッペンってやつが行くから』
「ぐ、グルッペン?……ゾムさん、の知り合いなのね?」
『せや。
これから向かうから、グルッペンに道案内して欲しいんやけど……連絡先教えてもええよな?』
1301人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁郗 - 待ってぇ…、めっちゃ絵上手くないですか…?夢主ちゃん可愛過ぎるやろ。髪少しボサってしてるのとか前髪長いのとかほんと好きです。これからもめっちゃ応援します。 (2020年10月4日 10時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - ごめんなさい!!!!好きすぎて泣きました笑これからも我々だ作品期待してます頑張ってください! (2018年12月1日 14時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
狸豆 - めっちゃ絵上手いじゃないすかぁー()羨ましいですわうふふ() (2018年11月2日 23時) (レス) id: ffc9be237d (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - かきのたね様の作品、楽しく拝見させて頂いております。続編も楽しみです^-^ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 93041e31ed (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 夢主ちゃんが外を歩いてて、すれ違う人達が自分を見ては慌てて目を逸らして足早に去っていくから可笑しいと思って後ろ見て見たら実はzmさんが着いてきてた、みたいなのとか…ハロウィンzmさんとか…お願い出来ませんか…出来ればでいいので…! (2018年11月1日 18時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かきのたね | 作成日時:2018年10月21日 9時