脅威さんといっしょ！(不本意)【zm】

ゾムさんは高熱 ページ25

ゾムさんが、熱を出した。
それなのにストーキングしてた。




「おぉ……A、今帰り……？」


「うわぁ！？
ゾムさん、また居たんですか……って」


事の発端は毎度お馴染みのストーキングだった。ゾムさんが後ろからやたら着いてきてる事は、相変わらず分からない。

あの人前職忍者だったのかなぁ、とコネシマに聞くと「アイツはモノホンのアサシンやで」と一言。



この前のマクド無理やり食わされる事件……

通称食害にあってしまったあの日以降、コネシマやトントンさんがあんまり私に関わらなくなった。



ゾムさんに止められたんだと。

『俺のターゲット横取りしたら、タダじゃすまんぞ』と真顔で言われたと聞いて納得した。

誰がターゲットやねん、って話なんだけれども。



そんなことはさておいて、相変わらずのストーキングをするゾムさんがフラフラしながら後ろから抱きついてくる。夜道とはいえ人に見られたら恥ずかしいのに。


「ぞ、ゾムさん……！？」
「なんかA、
ひんやりしとって気持ちええわぁ……」



そういうゾムさんはとても身体が熱い……というか、なにかおかしい。いつもと若干の違和感を感じて、私はゾムさんと向き合う。顔が赤くて身体も熱い。息は荒くて……やだ、なんかただの変質者じゃないか。



いやそうではない。今はそれより、頭を過ぎる嫌な予感を確かめるべく私は額に手を当てた。



「凄い熱い……！！ちょっとゾムさん！
もしかして、貴方風邪ひいてます？！」
「……さぁー、どうやろなぁ……。
でも、家出る時38度くらいあったかもなぁ」


この人ばっかじゃないの！？
私の中で呆れた感情とそれに勝る程の驚きがぶつかり合っていた。


「なんでその状態できたんですか！」

「最近、
不審者が多いって聞くから、心配で心配で……」

「いや、ゾムさん不審者の部類なんですけど」

ゾムさんの上半身→←ゾムさんは逃がさない

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