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ゾムさんとカフェオレ ページ20

いよいよ、嫌悪感が高まってきたところで表情も崩れそうになる。通りかかる人は嫌そうな目でクソガキを見るが、当然のごとく誰も助けてはくれない。明らかに私が困っている素振りを見せても、助ける理由はないのだから。


本当にどうしよう、と思ったその時、背後から「おい」と声が聞こえた。聞き慣れた声を聞いたその時、私は何故かとても安堵していた。



「俺の女に触るな、殺すぞ」
「……ぞ、ゾムさん!」



帰ってきたゾムさんは、買った飲み物が入っているであろう紙袋を片手に持ち、もう片手を私の腰に回していた。

俺の女、その言葉に少しだけ胸が高鳴った。
……え?なんで、私ちょっとときめいてんの……?!


「…………はぁ?」

突然現れたゾムさんに「なんやお前」と睨みつけるクソガキ。助けて欲しいとは思ってたけど、そんな喧嘩腰にいったらゾムさんもなんか殴られたりするでしょうが……!そんな風に思いながら、私は双方をキョロキョロと見ていた。



「お前みたいなダッセー野郎に
こんな可愛い女似合うわけ────


ヘラヘラと笑い私の腕をひっぱる男。言葉を途絶えさせたのは、ゾムさんの行動だった。紙袋からホットのカフェオレを取り出しだと思うと、蓋を開けて男に向かって盛大にぶちまけるではないか。当然、男は熱い熱いと悲鳴をあげる。

連れの男も動揺しながら「てめぇ、なっ、なにしやがる!!」と威嚇する。


えぇ……ゾムさん、本当に何してんの……。

しかし当の本人は私が見ている事にも目も暮れない程に、男達を見たことも無い恐ろしい双眸で見つめていた。いや、睨んでいた。



「あっれぇ……聞こえませんでしたか?
俺の女に触んな殺すぞ、って言いましたよね?」


ゾムさんは笑みを浮かべた矢先に、不機嫌そうに声音を低くして「分かったら、はよその手離して消え失せろ」と男達に告げた。圧力にも似た何かは相手を怯ませるには十分なものであった。

ゾムさんと変化→←ゾムさんとナンパ



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暁郗 - 待ってぇ…、めっちゃ絵上手くないですか…?夢主ちゃん可愛過ぎるやろ。髪少しボサってしてるのとか前髪長いのとかほんと好きです。これからもめっちゃ応援します。 (2020年10月4日 10時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - ごめんなさい!!!!好きすぎて泣きました笑これからも我々だ作品期待してます頑張ってください! (2018年12月1日 14時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
狸豆 - めっちゃ絵上手いじゃないすかぁー()羨ましいですわうふふ() (2018年11月2日 23時) (レス) id: ffc9be237d (このIDを非表示/違反報告)
- かきのたね様の作品、楽しく拝見させて頂いております。続編も楽しみです^-^ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 93041e31ed (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 夢主ちゃんが外を歩いてて、すれ違う人達が自分を見ては慌てて目を逸らして足早に去っていくから可笑しいと思って後ろ見て見たら実はzmさんが着いてきてた、みたいなのとか…ハロウィンzmさんとか…お願い出来ませんか…出来ればでいいので…! (2018年11月1日 18時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かきのたね | 作成日時:2018年10月21日 9時

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