ゾムさんと嫉妬 ページ16
「シッマ……って」
やっぱり知り合いなんだ。
他の人が呼んでいた少しのあだ名を思い出す。
「俺が、他の男と一緒にいんの見逃すわけないやん。
ほんで、後つけてみたら……まさか、Aとシッマが知り合いだったとはなぁ」
喉奥から乾いた笑いをこぼすゾムさん。
しかし声音は全く笑ってない。
コネシマ、お前の友達本当にストーカーやで!!関わったらあかん事くらいもう重々承知やねん!分かっとっても、この人は私の事を離されへんの!!
「妬けるわ、ほんま」
ちらりと背後を伺うように、ゾムさんの顔を振り向いて覗いてみるとニッコリと笑みを浮かべているではないか。
「何の話してた?」
「そ、それは……」
「言われへんってことはやましい理由って事でええんやな。なら、早いとこコネシマ一発絞めて……」
早口でそう言うゾムさん。
待て待て待て!!!
話すことを躊躇う私をぱっと離して、ゾムさんは路地裏を抜けようと大股で歩き出す。
「ゾムさん、ちょっと待ってください!!」
私の声に耳を傾けず「シッマ、あんの野郎……横取りなんてしやがって」とブツブツ言いながら、不機嫌そうな表情を浮かべている。
「ゾムさん、待って!
コネシマはただの元バイト仲間で……」
「は?なんで寄りによってコネシマが同じバイト先やねん……運命呪ったるわ、畜生……」
「理不尽が過ぎるんですけど!?」
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暁郗 - 待ってぇ…、めっちゃ絵上手くないですか…?夢主ちゃん可愛過ぎるやろ。髪少しボサってしてるのとか前髪長いのとかほんと好きです。これからもめっちゃ応援します。 (2020年10月4日 10時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - ごめんなさい!!!!好きすぎて泣きました笑これからも我々だ作品期待してます頑張ってください! (2018年12月1日 14時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
狸豆 - めっちゃ絵上手いじゃないすかぁー()羨ましいですわうふふ() (2018年11月2日 23時) (レス) id: ffc9be237d (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - かきのたね様の作品、楽しく拝見させて頂いております。続編も楽しみです^-^ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 93041e31ed (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 夢主ちゃんが外を歩いてて、すれ違う人達が自分を見ては慌てて目を逸らして足早に去っていくから可笑しいと思って後ろ見て見たら実はzmさんが着いてきてた、みたいなのとか…ハロウィンzmさんとか…お願い出来ませんか…出来ればでいいので…! (2018年11月1日 18時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かきのたね | 作成日時:2018年10月21日 9時