脅威さんといっしょ！(不本意)【zm】

コネシマさんと知り合い ページ14

一旦落ち着いたところで、コネシマは一息ついて私と向き合う。


「どんな奴なん、そのストーカーは」
「笑い方めっちゃ怖い。
あと、やたら不法侵入してくる」
「怖っ！！ホラーやん……」

わかるわかる。引くよなー！！
私も引いてるし。
あっ、そういえばコネシマに言うんだったら丁度いい特徴もあるじゃないか。


「緑色？なんかあのパーカーずっと見覚えあるんだけどなぁ…。
ほら、この前鬱さんとトントンさんと話してたマイクラだっけ？」

思い出したそのキャラクターらしきやつの名前を出す。


「クリーパー？匠？分かんないけど、爆発するやつ！」

「ははっ！！
そんな趣味悪いパーカー着るやつなんか、おら…………へ、ん……」



語尾が弱くなるコネシマの顔はみるみる青ざめていく。普段と打って変わった表情がやけにリアルだ。

なんだ。
クリーパーとやらのパーカー着てるやつがそんなにトラウマだったのか、と聞くと目を逸らされる。


「コネシマ？」
「……」


えっ、なになに。
コネシマさん？何、手を震わせながらコーヒーカップ持ってるの。


「……そいつ、前髪長かったりするんか」
「あー！確かに目ぇ見た事ないわ！」


そう言うと「はい、もう分かりましたわ」と脱力して項垂れる。情緒不安定か、こいつ。何してんの。脱糞するのか、吐くのか。なんだ、勝手に納得するなよ。

私がどういうことなんだ、と急かして聞くとコネシマは不細工な笑みを浮かべて口を開く。


「あんな、世の中には関わったらいかん相手っちゅーやつがおる。
それがそのクリーパーっぽい人間や」

「えっ！？
コネシマ、ゾムさんと知り合いなん！？」

「うわぁぁ！！やっぱりゾムか！！
もう絶対関わったらあかん！！！」


関わりたくないっての、私だって！！
でもあの人が付き纏ってくるんだからしゃーないやろ！！！！

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