起きたら好きな奴が隣で寝てた。【坂田銀時】

男と女が好きなもの ページ5

心にダメージが来る。
恐らくあとワンパン食らったら死ぬ。スペランカーでもチビマリオにでもなった気分だ。今ならザラキで死ぬな。遊び人にはマホカンタ覚える術がねーんだ。つうこんのいちげきが著しいんだよ。

何が嫌って、惚れた相手との進捗を進めたのが先だということ。しかも、勢いで。


「……ん？てことは、最後までいってないんだな？」
「最後までいってたらテメーを殺してる」
「じゃあ責任って────



なんだ、と言いかけた俺に近くにあったジャスタウェイの目覚まし時計を投げつけるA。間一髪それをキャッチすると、一瞬の内に胸ぐらを掴んでくる。目がきっとつり上がっている。まずいな、逆鱗に触れちまったらしい。


「言ってもキスしてんだぞお前！！人の素肌も見てんだぞ！！あと……あのアレだゴラァァァァ！！」
「いい歳だし、たかがキスぐらい…」
「アァン！？たかが、だと！？
てっ、てめ…テメェぶっ飛ばすぞコラァァ！！！」

激怒しながらも、あからさまに動揺してあたふたとするその反応には少し、期待をしてしまう。そもそもやられていた時に、ぶっ飛ばさなかったのは…だなんてことをしなかったことに「期待」してしまうのは過信しすぎか。

こんな可愛い奴なんだから、ねぇとは思うが。


「ファーストキスってわけじゃないだろ」

「……………」

「えっ」


俯いて震える様を見て、俺はつい。

「………すまねぇ」
「今更遅ぇんだよクソ天パ！！」

それは危険と遊びという→←女なら落としてしまえばいい

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