緋く気高く儚いキミ (ページ4)

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2話ページ4

「おぉ！君も新顔だね！」

彼ら3人の後ろから聞こえてきた声

髪の毛が少しモジャっとしてる小太りのオジサンが私に話しかけてきた

彼は3人が持っているものと同じ缶ジュースを取り出し、近寄ってくる

「寝てたみたいだったから声掛けづらかったんだよ、俺はトンパだ！よろしくな新人さん」

「わぁ～ジュースありがとうね！よろしく～」

ま、このジュース……なんか仕込まれてるのは分かってるけどね。笑顔が下手くそな人だなぁ～

「今はあまり喉乾いてないから後で飲むね！」

「あ、あぁそうかい！」

トンパさんは明らかに同様していた、これはビンゴだね

「おぇぇぇぇ」

私の後ろにいた男の子がジュースを吐き出している

あれ？口から水出す像みたいだなぁ！名前忘れちゃったけど！

「トンパさん、このジュース古くなってるよ？味が変！」

「え！？い、いやぁ気づかなかったよ…ははは」

地元で野草の試し食いをしてたから味覚には自信があるとニコニコと笑って言う男の子

「ゴン！そうなのか！お前なんてもん飲ませるんだ！」

レオリオと呼ばれてたおじさんはトンパさんに向かって文句を言う

その横でジュースを地面に流し捨てる猫目の男の子

「ゴンくんだっけ？すごいね！味の違い分かるんだぁ！！」

「うん！普通のジュースと全然違う味がしたんだ」

野生児って感じがしてすごいなぁ…いや？野生児なのかぁ

「そういえば、君の名前聞いてなかった！なんて言うの？」

「私はAっていうんだ、よろしくね！他のみんなは？」

「私はクラピカだ。よろしく、A」

「俺はレオリオだ！よろしくな！」

この3人、面白そうだなぁ～

試験の間は退屈しないで済むかも♪

ジリリリリっと大きな目覚まし時計のような音が会場に響いた

それと共に、髭を生やしているほっそりとした人が現れた

この人かもねぇ…試験官っていうのは

彼は試験に受けに来た者たちに対して、自分についてくるように言って歩き始めた

「みんな頑張ろうねぇ～」

「うん！がんばろう！」

「あぁ」

「おう！」

さーて、1次試験のスタートかな？