緋く気高く儚いキミ (ページ11)

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9話ページ11

勝負が始まって4、5時間経つ頃

私に襲い掛かる囚人は誰一人おらず、原型を成していないものが床に転がっていた

真っ赤な鮮血が床一面に広がる中、私は転がっているモノを見て笑い続けていた

「アハハハハハ！！ねぇ今どんな気持ち？痛いの？苦しいの？？絶望してるのぉ？？？」

応答するはずもないモノに話し続ける

「お前らに生きる選択肢なんて最初から無いんだよ雑魚が」

一通り言い終え、私はロックが解除された扉を開く。
その先はただの通路で、ひたすら歩くだけだった。障害物はたまに出てきたけど

「いやぁ、最後に矢の罠は殺しに来てるよねぇ」

そして、開けた場所に出る

「32番A 3次試験通過第1号、所要時間6時間16分」

「あれ～？1番乗りかぁ」

ゴンたちまだなんだぁ…
それにしても目のあたりが熱い……さっきからずっとだ。
まぁ、寝てれば治るかな？時間はたっくさんあるし、寝てみんなが来るのを待とうかな～

そう思った次の瞬間、隣の扉が開く

「44番ヒソカ 3次試験通過第2号、所要時間6時間17分」

「おや？Aじゃないか♡」

「あ、ヒソカ」

「！！」

この変態奇術師は私の顔を見るなり一瞬驚いた顔をしたが、すぐに元の気持ち悪い笑みを浮かべた

「キミ……とても面白いね◇」

「？何が～？それとキモいよ？」

「別に？すぐに分かるさ♤」

変なやつだ、やっぱりこいつは読めない

「そうだA、今からボクとトランプしない？◇」

「拒否権はー？」

「無いよ♡」

「はいやるぅ～」

どうやら、私は彼とトランプで時間潰しをすることになりそうだ。

…

「それで、キミの試験内容は何だったんだい？♧」

「え～、悪い奴らボコり放題みたいなの～、ヒソカは？」

「んー、教えない♤」

「うわぁ不公平だね～、あっ！負けたぁ…」

「またボクの勝ちだね♡」

何度目か分からないほどのトランプ大会(2人)となっている

「A、キミは殺す人間をいつも分けているだろう？何故そうするんだい？◇」

トランプを切りながらヒソカが問う

「何故って、悪い奴はみんなゴミだからだよ～。」

「クククッ…キミはやっぱり飽きないなァ♡」

何故私はそんなに笑われているのだろうか、ただ人の善悪のうち悪を無くそうとしてるだけなのにさ？

(キミの念能力、美学、身体……イイッ！♧すべてがボクを興奮させるんだ◇)

何か私に向けて嫌なオーラを発してたみたいなので、とりあえずタコ殴りかましましたとさ。