3 ページ4
「なんか不思議な人だったな…。」
用紙をもう一度見る
「荒木宏文さんか…。きっと初めて来館した人かな？」
見たことないし来館したことある人は大体覚えてるし
館「おや？」
館長が奥の保管庫から出てきた
「館長、人がいたのに保管庫に行ったんですか？」
わざとらしくため息をつきながら言う
館「そうなのかい？気づかなかった…。」
首をかしげ考えながら言う館長
「まぁ…。不思議な人でしたし私も気配感じなかったので。」
用紙を館長渡してカウンターを出る
「カード作って行かれたのでまた来ると思いますよ？」
返却にも来ると思うけど…
そう考えながら休憩室行き珈琲作る
「新選組関係の本借りてたな…。」
珈琲を飲みながら呟く
？「恋だね…？」
「んぐっ！？」
急に聞こえた声に驚き振り返ると
こちらを微笑みながら館長の娘さんが見ていた
「花楓さん！！びっくりしましたよ。」
花「ごめんごめん。なんか小説のワンシーンみたいな感じだったのでつい。」
「好きですね。そういうの。」
花「大好物。」
物凄くいい笑顔で答える花楓さんに少し呆れた
「大体恋だなんて…。ありえません。」
花「おや？醒めてるね〜。もっと20代らしくさ。キャピキャピしないの？」
「ないですね。」
花「つまんないの〜。ラブロマンス的なの期待したのに。」
「そういうのは美湖に聞いたほうがいいですよ？」
花「駄目駄目！！ロマンチックの欠片もない！あの子のは昼ドラよ！！」
「私にもロマンチックを求めないでください。」
花「いいじゃない！博物館に働く真面目な女の子とそこに通う不思議な男の子！いいわ！」
興奮気味に話す花楓さんを落ち着かせる
「花楓さんも見たんですか？」
花「後ろ姿は見た。丁度出てくところだった。顔を見れなかったのが残念。若そうだったしありじゃない？ここに来る若者は貴重よ？」
「花楓さん…。そんなお年寄りみたいなこと…。」
花「あら！！だって本当のことだもん。私ももう少し若ければ…。」
「まだ30代じゃないですか。それに常連のおばあちゃんも似たようなこと言ってました。」
花「私はもう結婚したし他の人でトキメキをわけて貰わなきゃ！常連って荒木さんの事？」
“荒木”って言った？
「え…。あの方荒木さんって言うんですか？」
花「貸し出しカード見てないの？」
「私あんまり貸すときに対応したことなかったので。」
ーーーーーーーーーー
すいません
文字数でつぎいきます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：誠桜嘉永 | 作成日時：2020年8月21日 0時
