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休憩時間になり休憩室に入る
そこには花楓さんが待っていた
花「待ってたよ？」
「そんな気がしてました。」
お弁当をテーブルに置き座る
花「さあさあ！！」
「別に何にも面白くないですよ？」
花「大丈夫！！」
もう観念して話すことにした
「こないだの休日にたまたま荒木さんのお孫さんと会って…。」
花「え！？どこで？」
「博物館前で。休館日って知らかなったみたいで。私は本を読みに来ただけなんですけど。」
花「それで？」
「せっかくので一緒に２階で本を読んで帰りました。」
花「それだけ？他には？」
「少し話してお友達になって連絡先交換しました。」
花「恋に落ちちゃった？」
「何でですか！？話聞いてました？」
花「聞いてたよ？だってどうでもいい人なら連絡先交換しないし二人っきりで話したり数時間も居れなくない？」
「そうですけど。でも…。」
花「もう認めちゃいなよ！好きじゃなくても気になるとかさ。」
「いやいや。まだ二回か三回ぐらいしか会ったことないんですよ？」
花「恋に時間も回数も関係ありません！！それとも認めたくない理由があるの？」
花楓さんの言葉に何も言えなくなる
そんなとき携帯が鳴る
見ると宏文さんからだった
宏〈綺麗だね！仕事の休憩中笑〉
写真にはスニーカーと飲みかけの水が写っていた
花「そんな顔してるのに何で認めないの？」
「え？」
花「自覚なしなのね。」
「恋愛って…。いい思いでないんです。」
ご飯を少しづつ食べながらポツリと言う
「その人に夢中になって最後には何も残らないじゃないですか。それに私駄目なんですよ。貢いじゃうっていうか…。遊ばれてたり都合のいい女になったり。傷ついてボロボロになって怖いんですよ。」
花「自分の悪いところがわかってるなら気を付ければいいじゃない。」
「嫌われるのが嫌でyesマンになっちゃうんです。それに実践してみると“もっと軽いと思ってた”とか“重い”とか“つまらないし可愛げない”とか“前の方が良かった”とか“何を考えてるかわからないし本気じゃない”って言われるんです。そのうちに“一人で生きていける”って思われるようになりました。男を見る目もないんですよね…。」
苦笑いをして花楓さんを見ると力強く手を握られる
花「でも荒木さんはそんな人じゃないでしょ？それに大丈夫よ！幸せは平等なんだし。」
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作者名：誠桜嘉永 | 作成日時：2020年8月21日 0時
