【イナギャラ】2人の王 (ページ8)

今日:26 hit、昨日:13 hit、合計:9,814 hit

ディオールに会いました。　天王視点ページ8

＿＿＿＿昔、小さかったころ熱を出したことがある
苦しかった
体中痛くて痛くて
もう死んじゃうのかと思った

天王『･･･うぇぇ･･･ｺﾞﾎｯ痛いよぉ･･･つらいよぉ･･･。』

？『頑張れ天王！熱なんかに負けるな！大丈夫だ、＊＊＊＊＊がいる！だから大丈夫！』

その人は優しく背中をさすってくれた
リュイの手と同じ、あったかくて大きい手だった

天王『･･･うん。俺、頑張る！だからずっとそばにいてね･･･＊＊＊＊＊･･･。』

･･･相変わらず、重要なことだけ思い出せない
＊＊＊＊＊って･･･誰だよ･･･

･･･誰だよ

天王「･･･ん？」

あれ？いつの間にか寝てた。
･･･あー、リュイに泣きついてそのまま寝ちゃったのか
リュイに申し訳ない･･･あとで謝ろう

？「･･･目が覚めたか、天王様。」

ふと、後ろで声がした
驚いて振り向いて見ると紫の髪のオッドアイの人(？)がいた

天王「･･･あ･･････え？」

？「･･･？どうされた？」

単刀直入に言う。
誰だコイツ！！！？
て言うか、何で俺の名前知ってんの！？
あれ？リュイ？リュイがいない！リュイどこーーーー！！

？「だ、大丈夫ですか？」

天王「え！？あ、お、おう！！だ、大丈夫です！」

？「いや、大丈夫じゃないだろ･･･(;ﾟдﾟ)」

天王「て、て言うか、だ、誰なの！？なんかリュイはいないし、なんか寝ちゃったし･･･」

？「！(･･･誰って事は･･･記憶がない？主の事もリュイ呼びだし･･･、昔はリュイ兄とか兄さんだったのに･･････死んだ時に記憶が？)･･･我はディオールだ。」

天王「･･･ディオール？」

･･･あ、また懐かしい響き
でも、リュイとはなんか違う
話を聞けば、ディオールはリュイのソウルが実体化したものらしい
でも、何でディオールでも懐かしいって思うんだろう

･･･そのときの僕は、まだ何も知らなかった