【イナギャラ】2人の王 (ページ28)

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過去話リュイ視点ページ28

リュイ『はぁ…はぁ…！』

我の周りには倒れたファラム兵
兵が持っていた武器が散らばっていた

リュイ『ぐっ…げほっ…！』(ビチャッ)

沢山の兵と戦った我の体は
傷だらけで血塗れ…骨も軋んでいる
たまらず血を吐いた

こんなところで…倒れるものか…！
我には…守るべきものが…！

ファラム兵『まだいたのか』

ファラム兵が我に近づいてくる
先程の戦いで傷ついた体
剣で体を支えないとまともに立てない我に
もう剣を使うと言う事はできなかった

リュイ(ここまでか…)

最後に天王の姿や国民の姿を見たかった
振り下ろされた剣に目を閉じた…その時に

『よかろう貴様のその強い意思…気に入った』

リュイ『！？！？』

誰かの声が響いた瞬間
ファラム兵を取り囲むように炎が渦を巻いた

ファラム兵『な…なんだ！？…うわぁぁぁ！』

あっという間にファラム兵は燃え尽きた
そして我の目の前に1匹の巨大な竜が現れた

『強い意思を持つ者よ貴様を待っていたぞ』

リュイ『貴様は…？』

『我の名はディオール.イクサル伝説の竜』

リュイ『伝説の竜だと！？』

ディオール『その通り我は強い意思を持つ者を
ずっとずっと待っていたのだ』

青い光が我を包み込むと傷が癒えていた

リュイ『我を…？』

ディオール『貴様…いや主よ…どうかこの我を
主に宿してくれないか？』

リュイ『…ソウルになると言う事か』

ディオール『うむ』

このディオールをソウルにすれば一心同体の
関係となる…力も得る事ができる…ならば

リュイ『…よかろうディオールよ…
我…リュイ・ウェリープのソウルとなれ』

ディオール『…了解だ主よ』

ディオールは丸い紫の光の球になると
我の心臓の部分へと入って行った

リュイ『…っ！…ぐっ…』

強烈な痛みが体全体を駆け巡る
我はそれに耐えた

リュイ『…ふむ.これがディオールの…』

我はディオールの力を借り…
ファラム兵をすべて消し去った後
宇宙へとフレイ達を探しに飛び立った