【イナギャラ】2人の王 (ページ27)

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過去話リュイ視点ページ27

天王『リュイ兄ー！見て見て！花冠できた！リュイ兄にあげる！』

リュイ『ありがとう！…へぇ、良くできてるな！』

弟は幼い頃から器用だった
イクサルにしか咲かない花で作った花冠は
我がびっくりするくらい美しく見えた

天王『えへへ…///』

我がそう言うと弟は頬を赤く染めた

天王『リュイ兄』

リュイ『ん？』

天王『……俺たち、何があってもずっと…
一緒だよね？』

リュイ『…当たり前だよ』

我は少し言葉を濁して言った
…我は小さい頃からフレイと共にイクサルの
政治などを少しだけ任されていた
その資料の中にファラムの資料があった
惑星を侵略していると言う事が書かれた資料が
いつ攻めてくるかわからないと言う…事実が

天王『…うん』

我は毎日.願った
ファラムが攻めてこないように…
弟と国民と一緒に居られるように

……だがその願いは叶わなかった
ファラムがイクサルを侵略しに来たのだ

天王『みんな逃げて！早く！』

リュイ『全員なんとか逃げろ！』

ユーフリング『天王様！俺、あっち行きます！』

天王『俺も！リュイ兄！ここお願い！』

リュイ『天王！？』

我は驚き止めようと手を伸ばしたが
弟にその手はとどかなかった

フレイ『リュイ様！後ろです！』

リュイ『くっ…！敵が多すぎる！』

弟とユーフリングを心配しながら
しばらく我はフレイと共に戦っていたが
周りのファラム兵がいなくなると同時に
フレイを気絶させた

フレイ『リュイ…様…？』

リュイ『すまぬなフレイ…この戦いに…
お前を巻き込む訳にはいかないのだ…
我は王…民を守るのが我の仕事だ…』

そして倒れたフレイを先に気絶させておいた
オズロック達と共に宇宙船に乗せ
コールドスリープさせた

リュイ『さて…貴様らの相手は我がしよう』

我の後ろには沢山のファラム兵
だが逃げる訳にはいかん

リュイ『さあ！来るがいい！』

いい終わると同時に兵が我に襲いかかってきた