押し殺していたもの ページ27
太鼓鐘「主、夕餉が出来たから大広間に来てくれ！」
茜「あ、はいはーい！
二人共、行きましょうか。」
茜は葉桜を抱え、長谷部と太鼓鐘と共に大広間へと向かった。
乱「あ〜、やっと来た！」
加州「葉桜、今日は俺の隣で食べよ！」
蛍丸「俺達と食べようよ〜。」
三日月「じじいと食べぬか？葉桜よ。」
大広間につくと、刀剣達が一斉に葉桜達に笑いかける。
茜「……ここなら、葉桜ちゃんが泣いても優しく受け入れてくれるわ。
勿論、私もね。」
葉桜「！」
茜「葉桜ちゃんが長谷部の事を知った時から、泣いたり我が儘を言ったりしなくなったって聞いたわ。
それって、長谷部や他の皆に迷惑が掛かっちゃうって思ったからよね？」
優しく問えば、葉桜は素直に頷いた。
それを見た茜はクスリと微笑む。
茜「ここなら、どれだけ泣いても誰も貴女を責めたりしない。
だから、どんどん甘えて良いのよ。」
加州「主〜、葉桜と食べていい？」
茜「ふふ、少し待ってて。」
秋田「はい！」
茜はそう言いながら、いつも座っている位置に座り、いただきます、と手を合わせる。
それに合わせて、他の刀剣達もいただきますと声を揃え、夕餉を食べ始めた。
葉桜「……」じーっ
葉桜は少し離れた位置にある料理をじっと見る。
すると、それに気付いた鶯丸がその料理を皿に少し盛ると、箸で一口分掴むと、葉桜の口元に近付けた。
葉桜「！」
鶯丸「ん？食べないのか？」
茜「葉桜ちゃん、言ったでしょう？
ここでは、たくさん甘えて良いの。
貴女はもう、何も背負わなくて良いのよ。」
茜の言葉を聞いた葉桜は、目線を茜から鶯丸へと戻して、遠慮がちに料理をパクッと口に含んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 562人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか - これって元ネタ学園ベビーシッターズですか?面白いです!これからも頑張ってください!! (2020年1月23日 18時) (
レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
十和 - 長谷部の幼い妹になりたい（鼻血） (2019年12月5日 22時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - さにわ(ツバサ)さん» おぉぉ……！ありがとうございます！感動していただけて何よりです！ (2019年1月20日 11時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - 間違えて二回言ってしまいましタ、すみまセヌ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - この作品をみたらラ、涙が出て来ましたナこれからも頑張って欲しいですなナ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
