・ ページ22
長谷部side
戦から戻ると、主に抱えられた葉桜が俺に気付いてこちらに手を伸ばす。
主から葉桜を受け取ると、葉桜は俺に抱きついて嬉しそうに擦り寄ってきた。
長谷部「葉桜、いい子で待っていたか？」
葉桜「う！」
長谷部「偉いぞ。」
頭を撫でてやると、ふにゃりと頬を緩ませて俺の手に触れた。
こいつも、まだまだ甘えん坊だな。
茜「さっ、手入れに行きましょうか！」
それに頷いて、俺は一旦葉桜を降ろす。
長谷部「葉桜、手入れが終わるまで遊んで待ってられるか？」
葉桜「う。」コクッ
燭台切「なら、大広間に行ってみよっか。
おいで、葉桜ちゃん。」
葉桜「う。」
光忠に抱っこされ、葉桜はそのまま大広間の方に向かっていった。
茜「………長谷部、ちょっと良い？」
手入れが終わり部屋に戻ろうとした時、主が深刻な顔で俺を呼び止めた。
長谷部「何ですか？」
茜「実は……葉桜ちゃん、ブラック本丸出身だったみたいで………その時の怪我が今でも残ってるみたいなの…」
長谷部「！？」
葉桜が……ブラック本丸出身…？
主が言うには、葉桜の体にはまだ沢山の痣や火傷の痕、切り傷なんかがあるらしい。
長谷部「ッ……」
自然と、拳を握る手に力が入る。
妹である葉桜がそんな仕打ちを受けていたと聞いて、怒りを覚えない筈がない。
長谷部「………葉桜の本丸には、俺はいなかったのでしょうか。」
茜「ううん、まだ分からない。
本来なら、葉桜ちゃんに聞くのが一番なんだろうけど……」
何も言えずに黙っていると、不意に足をトントンと二回叩かれた。
振り向いて下を見ると、葉桜が俺をじっと見上げていた。
長谷部「葉桜？何故ここに…」
葉桜「にちゃ、あるじ。
はざくらのおはなし、きく？」
長谷部「！、……聞いていたのか。」
葉桜はこくりと頷いて、再び俺の目をボンヤリと見つめる。
主に視線を向けると頷かれたので、葉桜に話を聞くことになった。
長谷部「……話せる範囲で良いからな。
無理はするなよ。」
葉桜「う。」コクッ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 562人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか - これって元ネタ学園ベビーシッターズですか?面白いです!これからも頑張ってください!! (2020年1月23日 18時) (
レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
十和 - 長谷部の幼い妹になりたい（鼻血） (2019年12月5日 22時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - さにわ(ツバサ)さん» おぉぉ……！ありがとうございます！感動していただけて何よりです！ (2019年1月20日 11時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - 間違えて二回言ってしまいましタ、すみまセヌ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - この作品をみたらラ、涙が出て来ましたナこれからも頑張って欲しいですなナ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
